私たちの体の6~7割が水分です。
そのため生きる中で「水」は私たちにとって欠かせないものです。
災害でも断水された被災地では何よりも「水」が欲しいといいます。
また、公共料金でもガス・電気は滞納するとすぐに止められてしまいますが、水道は若干の猶予があります。
水はそれだけ「命」に関わる重要なものなのです。
しかし、水が体に欠かせないものではありますが自分自身に水分が足りているのかを知ることができません。
大抵の人たちが「水分不足=喉が渇く」だと思います。
確かに喉がカラカラで水分を摂ると体に水分が染み渡る感じがしますが、今の自分の体に水分が足りているか調べる方法についてお教えします。
また水分量を上げる方法もお教えします。
目次
体の水分が不足するとどうなる?
体の水分が不足することを「脱水」と言います。
皆さんも聞いたことがあるはずです。
体内の水分が不足すると様々な健康障害のリスクが高まります。
ここ数年、猛暑で「熱中症対策」が求められています。
そのため、熱中症の症状で聞いたことがある症状も脱水から起きています。
こまめに水分を摂りましょうといわれるのはこのためです。
子どもは体内の水分量は大人に比べて多いですが、代謝が汗もたくさん掻きます。
また、風邪などの発熱や胃腸炎などで嘔吐や下痢で水分を奪われる機会は大人よりも多いです。
老人は子供に比べて体内の水分量が少ないです。
代謝が悪くなってきていることもありますが、老人の脱水で起こる健康障害は軽度のものから、生死に関わるものまでです。
体にとって水分は血液や栄養を運搬したり、体温調節をしたり、新陳代謝の調整や老廃物の排出をする重要な役割を果たすために必要なのです。
私は子どもがいますが、熱や下痢・嘔吐で病院に行くと「ご飯は食べなくていいから水分だけはこまめに摂らせてね」と言われます。
子どもや大人は水分が欲しくなったら飲むことができますが、怖いのは赤ちゃんです。
私の娘は胃腸炎になった際に「脱水症状」を起こしてしまいました。
まだミルクと離乳食の最中で、普段のように食欲もあり水分も摂らせていたのですが下痢によって水分がかなり出ていたようで、「無尿」になってしまったのです。
尿が出ていないことに気づき病院に連れて行ったら即点滴となりました。
無尿になる前に脱水のサインがあったはずと思うと、娘にはかわいそうなことをしたなと思ってしまいます。
体に水分が足りているか調べる方法
体内の水分が足りているのかはどうしたらいいのでしょうか?
体内の水分を全部容器に取り出すことなんてできませんので、何かしらの方法で調べる必要があります。
喉の渇きは体内の2%の水分不足なんだそうです。
「喉渇いた~」と思ったら「2%不足しているんだ」と気づくことができます。
自覚がなかったり、赤ちゃんや病気などで話すことができない人のサインも逃してはいけません。
サイトで症状チェック
暮らし後押しeo 「eo健康」のサイトで水分が足りているか調べることができます。
https://eonet.jp/health/check/check13.html
チェックの数で今の体内の水分が足りているのかどうなのかを知ることができます。
私もやってみましたが、6~8個で70%の不足度でした。
思わず意識してすぐに水分補給をしてしまいましたよ。
体の部位でセルフチェック
自身でサイトを見れたり、意思表示ができればサイトで症状チェックができますが、意思表示ができない赤ちゃんや介護が必要な人は体の部位でも簡単にできます。
〇つまんでチェック
手の甲や鎖骨の下の皮膚を3秒指でつまむ。
すぐに戻れば水分が足りている、時間がかかる場合は水分が不足していることになります。
高齢者は肌にハリがないので、普段から戻りづらいですので普段より時間がかかるのであれば水分が不足していることになります。
〇爪でチェック
爪は健康状態がわかると言われてる場所です。
水分が不足かどうかも簡単に調べることが可能ですよ。
親指の爪を反対の親指の爪で指で押しつまみます。
その際爪は白くなると思います。
押しつまむことを止めると元のピンク色の状態になりますが、すぐにピンク色に戻れば問題はありませんが、3秒以上かかる場合は水分が不足しているサインになります。
尿でチェック
これは熱中症対策として厚生労働省で脱水症状チェックとしてHPにも掲載されています。
→https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzenproject/concour/2015/sakuhin5/n006.html
脱水症状は夏だけでなく、空気が乾燥した冬も起こしやすいですので、セルフチェックで体内の水分が足りているのか確認しましょう。
体の水分量を上げるにはどうすればいい?
人それぞれで体内に必要な水分量があります。
また、排尿や発汗以外にも皮膚から蒸発していく水分もあります。
それらを知っておくといいかもしれません。
カシオの「生活や実務に役立つ計算サイト KEISAN」で水分量を下記のように算出してくれます。
※大人にはこのサイトで対応できますが、子どもの体重で算出すると必要水分量が少なく計算されます。
子どもの必要水分量の算出方法は下記を参考にしてください。
そして、排出される水分量は排尿・排便、呼吸、汗、蒸発水分量なども合わせると2000mlを超えてきます。
必要な水分量より、排出水分量の方が多くないですか?
これでは体の水分量はプラマイ0、もしくは不足している状態になります。
無意識のうちに「かくれ脱水」になってしまいます。
特に女性は筋肉量が少ないことから体内に水分をためにくいそうです・・・。
そうなってくると意識して水分を摂っていく必要があります。
図のように1日8回は最低でも水分を摂る時間を決めましょう。
またこの8回の他に喉が渇いたらその都度水分を摂ります。
食事からも水分は摂れているので、合計すると必要水分量に達することができます。
ただし、水分はジュースやアルコールは水分補給には向かないので、水やお茶、場合によってはスポーツドリンクを飲むことをオススメします。
水分はむくみ原因!?
1日に2000mlも水を飲んだら「むくみ」や「水太り」の原因になると思っている人も多いのでは!?
私もそう思っていました。
男性が「むくみ」を訴えることってあまりありませんよね。
女性は男性に比べて筋肉量も少なく、生理などのホルモンバランスの関係でむくみやすいのです。
だからといって「水分」を摂ったからむくんだわけではありません。
水分不足のむくみ
水分不足でむくみ?と思うからもしれませんが、体内が水分が足りてないと思うと、尿などの排出をさせないように働きはじめます。
その体がその状態になってしまった時に水分を摂り始めると、体内の水分が増えすぎてむくみが生じてくるのです。
体内が水分不足になる前に水分を摂らないとむくみの原因を作ってしまうのです。
冷えによるむくみ
夏場にむくみに悩まされる人も多いと思います。
それは、「冷房」による冷えが原因になっています。
外は暑く冷房の効いた室内は天国です。
でも女性より筋肉量の多い男性は代謝量も多いのでどんどんとガンガン冷房を効かせようとしませんか?
「夏なのにひざ掛けが手放せない」という女性も多いと思います。
私もオフィスで働いていた際は夏は半袖出勤したのにも関わらず、オフィスでは冷房が直に当たる席だったため、カーディガン&ひざ掛けは必須アイテムでした。
この冷房による冷えで代謝が落ちてしまいます。
でも冷房で喉が乾燥するので水分を取るとますます体が冷えで悪循環になってしまうのです。
さらにデスクワークですと座った状態が長時間続くので、血液の循環が悪くなりむくみへとつながってしまうのです。
私は座った状態でかかとの上げ下ろしをしてみたり、足上げをしてみたりして足先を温めるようにしていましたよ!
女性のむくみは水分不足と冷えが原因で起こる人が多いので、しっかり水分を摂り簡単なストレッチしながらむくみ解消をしましょうね。
まとめ 水は切っても切れないもの
私たちにとって「水」は生命を維持するため、生活を送るためにはなくてはならないものです。
「水」がなくなってしまっては私たちは生きていくことができません。
たかが水ですがされど水なのです。
女性であれば水分不足から「むくみ」「便秘」「肌荒れ」「シワ」など美容トラブルも起こりやすいです。
水分不足から老廃物を排出する機能が低下するためです。
また「脱水症状」は軽く感じるかもしれませんが、重篤な症状を起こす危険性もあります。
そうならないために季節に限らず、必要水分量をしっかり飲めるように意識して水分をとる必要があります。
美肌・健康維持のために毎日の水分補給に対する意識を皆さんで高めていきましょうね。