妊娠中に生ものはダメとよく聞くので、お寿司を控えている妊婦さんは多いと思います。
妊娠中に食べてもいいお寿司のネタはあるのでしょうか。
もしあるのなら、妊娠中でもお寿司を楽しみたいですよね。
実は食べていいお寿司はありますが、いくつか注意が必要です。
この記事では、
- 妊娠中に食べていいお寿司は?
- お腹の赤ちゃんにはどんな影響がある?
- 妊娠中にお寿司を食べるときの注意点は?
などの疑問にお答えします。
正しい知識を身につけて妊娠中でも安心してお寿司を食べましょう♪
目次
妊娠中に食べていいお寿司は?
妊婦さんが安心して食べられる寿司ネタは次の通り火が通っているものです。
- 蒸しタコ
- 蒸しエビ
- 蒸しカニ
- 卵
- 納豆
- スモークサーモン
- アボカドロール
- かんぴょう巻き
- エビ天にぎり
- ちらし寿司
なぜ火が通っているものを食べるべきかというと、生魚には食中毒のリスクがあるからです。
生魚を食べて食中毒を起こし、流産や死産を経験した妊婦さんもいると言われています。
なので、なるべく火が通ったものだけ食べるようにしましょう。
赤ちゃんへの影響はある?5つの危険因子!
そもそも妊娠中にお寿司を食べることで、どんな影響があるのでしょうか。
大きく分けると5つの側面で危険があると言われています。
魚に含まれる水銀
魚介類に含まれる水銀を摂取した場合、胎児に影響があるリスクがあります。
赤ちゃんはうまく水銀を体の外に出すことができないため、ママが摂取した水銀はそのまま胎児の体内に蓄積されます。
食べた魚に含まれる水銀が微量であれば、とくに問題はありませんが、摂取基準を超えて妊婦さんが水銀をとった場合は、次のようなリスクがあります。
- 赤ちゃんが音を聞いたときの反応が1/1,000秒以下のレベルで遅れる。
- 神経障害
- 発達障害
水銀を多く含む魚は次のようなものです。
- 大型魚
- 深海魚
- 寿命の長いもの
具体的には、マグロ、のどぐろ、キンメダイなどに水銀が多いことで有名です。
食中毒
生ものは多くの細菌を含むため、食中毒の原因となる危険な食材です。
お寿司には生ものが多いため、妊婦さんは避けるように言われています。
とくにリステリア菌は、発熱・頭痛・嘔吐などの症状をもたらし、最悪の場合流産や死産のリスクがあります。
食中毒になりやすいお寿司は次の通りです。
- 生イカ:リステリア菌が多く含まれるため
- 生の2枚貝:ノロウイルスを発症する可能性があります
糖質のとりすぎ
お寿司のシャリは炭水化物ですし、すし酢に砂糖が入っているため、糖分を多くとってしまいます。
摂取カロリーを管理する必要のある妊婦さんにとって糖質のとりすぎは問題になります。
ビタミンAのとりすぎ
うなぎ、あなごなどのネタには大量のビタミンAが多く含まれます。
ビタミンAは免疫機能の維持に必要な栄養素ですが、とりすぎてしまうと赤ちゃんの成長や発達に悪い影響をもたらすリスクがあります。
塩分のとりすぎ
酢飯には多くの塩分が含まれています。
そのうえ、しょうゆをかけて食べるので、塩分を多くとりがちです。
いくらなど魚卵にも塩分が多く含まれています。
このようにお寿司を食べると塩分を多くとってしまいます。
塩分のとりすぎは妊娠高血圧症候群になるリスクがあります。
お寿司を食べるときの注意点まとめ
赤ちゃんへの影響もふまえて、妊娠中にお寿司を食べる注意点は次の通りです。
- なるべく火の通ったものを食べる
- 生魚が食べたいときは鮮度に注意する
- 水銀を多く含む魚はできるだけ避ける
- 青魚は食中毒をもたらすアニサキスに注意する
- ビタミンAを含むウナギ、アナゴなどは控えめにする
- 塩分の多いイクラなどは控えめにする
- 全体的に食べるお寿司の量は控えめにする
以上の点を注意しながら食べれば大丈夫です。
妊娠中でもお寿司を食べられるということで一安心ですね。
しかし、生魚には食中毒や水銀などお腹の赤ちゃんに影響するリスクがあるのも事実です。
量は控えめに、魚の種類などもしっかり選んで、妊娠中もお寿司を楽しみたいですね。