「アーモンドは硬いから、小さい子には無理かも。喉に詰まったら大変だし。」
こんなふうに感じて食べさせるのを怖がっているお母さん、この記事はそんな方に読んでいただきたい記事です。
考えただけでも、硬いアーモンドを赤ちゃんに食べさせるって危険ですね。
アーモンドをかみ砕く歯も生えていないし、どうやって食べさせていいのか、また、食べてもいいのかわかりません。
でもこの記事の中では、
「赤ちゃんにはいつから食べさせていいのか」
「喉に詰まったりしないか」
「アレルギー成分が何なのか」
「食べさせるときに注意すること」
これらの疑問を詳しく解説していきます。迷っている方にはきっと参考になります!
赤ちゃんにアーモンドはいつから食べさせていいの?
赤ちゃんにはアーモンドを与える必要性もないし、いつからというよりは食べさせるのは危険です。
確かにおやつ感覚で食べられるし、お父さんのおつまみにも最適なアーモンド。
でも、赤ちゃんのうちに食べると危険がいっぱいなんです!
消費者庁でも、ホームページでアーモンドを始めとするナッツ類が乳幼児に危険な食べ物であると呼びかけているほど。
3歳未満の子どもは、奥歯もまだ生えそろわない・かみ砕いたり飲み込む力も十分でない・気管が狭いなどの理由から、アーモンド(他のナッツも同様)を食べるのは危険と説明されています。
大人が細かくしてあげたとしても、その破片が気管に入ると体の中の水分で破片が膨張してしまい、気管の中で詰まる可能性もあるのです。
最悪の場合は窒息ということも十分あり得ます。
食べたからといって必ずこのようなことが起きるのではないですが、とても危険で「誤嚥(ごえん)」という事故も考えられます。
大人が根拠を知って「3歳未満の子には食べさせない方がいい」と認識していれば、自然と食べさせることもなくなりますね。
喉に詰まることもある?
2013年1月に、10歳の女の子がアーモンドを喉に詰まらせて亡くなるという、痛ましい事故が実際に起きています。
10歳でも前歯や奥歯が生え変わらない子どももいますので、アーモンドのような硬いナッツ類はしっかり噛めずに細い気管に詰まることがよくあるのです。
この事故だけでなく、2018年までに100件以上の食べ物による死亡事故が消費者庁の調査で明らかになっているのも事実。
3歳未満と言わずに、永久歯が生えそろって喉の気管が大人並みになる10歳くらいまでは大人が注意して見てあげることが大切ですね。
アーモンドのアレルギー成分について
アーモンドはあまり知られていないかもしれませんが「バラ科」の種子です。
アーモンドに含まれる「アセチルコリン」という成分がアレルギーの原因物質なのですが、この成分は脳を活性化させることも出来るため、近年では認知症の予防に食べるのもいいとされています。
また、バラ科の食べ物が持つアレルゲンと花粉症のアレルゲンは、実は共通している為、花粉症の人がアーモンドを食べると同じ症状が出ることがあります。
主な症状は、喉の奥にかゆみや痛みを感じたり鼻水が出るなどまさに花粉症と同じです。
他にも、ひどくなればアナフィラキシーショックを起こすこともあり、アーモンドアレルギーを持つ人は花粉にも注意が必要です。
もう一点、アーモンドにはごく少量ですが「ニッケル」という金属物質も含まれているので、金属アレルギーの人がアーモンドを食べるとアレルギー症状がでることもあります。
アーモンドを食べさせる場合の注意点
アーモンドは大人が食べても意外と硬いナッツです。
子どもに食べさせる場合は、まずその子が十分かみ砕く力があり、気管が発達しているかが重要です。
先にご紹介した事故の例が他にもあるほどですから、消費者庁の推奨である3歳未満といわず、10歳くらいまでは注意が必要です。
お父さんがおつまみで食べていれば、子どもなら当然欲しくなりますね。
その時はきちんと大人がそばで見守ることが大事です。
まして、おしゃべりしながらとかゲームをしながらの「ながら食い」は事故につながるので大人が教える必要があります。
アーモンドは時として命を奪いかねない食べ物ともいえる
アーモンドだけでなくナッツ類での事故が多発していることもわかりました。
では、アーモンドを食べるときの注意や赤ちゃんに与えられるのか、まとめてみましょう。
※赤ちゃんはもちろんのこと、幼児にも与えない方がいい。
アーモンドにも人間に必要な栄養が含まれていますが、赤ちゃんや幼児の頃から食べる必要はありません。
ましてアレルギー物質も若干含まれることから、アレルギー体質の場合は大人も注意が必要です。
※事故を防ぐためにも大人が近くで見守るといい
かみ砕く力の弱い子供は特に、喉に詰まる恐れがあるので決して一人で食べさせないようにしましょう。
10歳くらいというと、体が全体的に大人に近づく時期ですが子どもによって違いがあります。
子ども達だけでアーモンドを食べる環境を出来るだけつくらず、誤嚥事故を防ぐよう大人が見守ってあげましょう!