冬の定番料理に欠かせない鍋は、よく見るとうっすらひびのような線があるのに気づいたことありませんか?
実は我が家の土鍋にもあるんです、それが内側にも外側にも。
壊れないのかな?と思いつつ、20数年が経過しましたが未だ活躍中です。
今回は我が家だけではないと思われる、土鍋のひびの原因や対処法をご紹介しましょう。
この記事を目に留めていただいたらぜひ、ご家庭の土鍋をチェックしてご参考にしていただければと思います。
土鍋のひびを外側に発見!これって危険?
どんな割れやすい素材でも、ひびを発見すれば驚きますよね。
土鍋に関しては、ガラスなどと違ってすぐに危険を要することは有りません。
ひびをよく観察して、明らかに隙間が見えるようならこれは危険です!
ここまでくれば、突然割れることも充分あり得ますので。
いつの間にか割れていたり、使おうとしてガス台に置いた瞬間に衝撃で割れる可能性もありです。
もし見ただけで「これヤバイな」と思ったら、思い切って廃棄することをおすすめします。
土鍋の外側にひびが入る原因。内側とは何が違う?
特に外側にできるひびは底部分が多いと思うのですが、その原因は裏底が濡れているからなのです。
収納する際によく水気を切らないまま棚に閉まってしまったり、調理前にさっと洗ったことにより裏底まで水分が回った可能性が高いですね。
もう1つの可能性は熱々の土鍋を冷えた場所に置いたり、急に冷水をかけるなどの急激な温度差です。
熱しやすいのに冷めにくい土鍋は、意外と温度差に弱いものなのです。
他にも温度差に弱いといえば先ほどの「ガラス」があります。
それと同じ原理です、熱々のお湯をガラスコップなどに入れると思いっきり割れること、見たことある方ならおわかりですね。
その割れ方は内側も同じで、外側にあるひびと同じように入っているはずです。
土鍋は丈夫ですから、よほどの衝撃がない限り内側から割れることはないでしょう。
要するに同じひびということですので、割れる危険性はありますので注意する必要があります。
また、余談ですが割れる原因の1つには「安物」。
よく100均で買った土鍋は非常にもろく割れやすいです。
それは簡単、土製でない物がほとんどだからです(全部がそうとは言い切れませんが)。
土鍋の外側にひびを見つけた時の具体的な対処法
昔ながらの対処法に「目止め」というやり方があります。
これをするのとしないのでは、土鍋のひびに大きく差が出ます!
では、この目止めのやり方を説明していきましょう。
新品の土鍋なら、買ってきたらすぐにでも行いましょう。
ひびが入っていても効果はありますので、ぜひやってみてください。
ご飯やお粥を煮る
小さい頃、工作でのりがないときにご飯粒を使ったことがあるという世代の方ならピンとくるかもしれません。
ご飯を土鍋で炊いたりお粥をじっくり煮ることで、新品のものは米から出るでんぷん成分でコーティングされ、ひびがある使った鍋の場合はその成分が糊のように入り込んで、漏れることがなくなるというわけです。
しばらく置いて冷ますことがひび割れによく浸透して固まるので、夜に煮て一晩おくのが最適です。
目立つひびには牛乳
かなり目立つひびには牛乳の温めがおすすめです。
牛乳に含まれる「カゼイン」は温めることで粘着力を増し、ご飯と同じような役割を果たしてくれます。
ひびが隠れるくらいまで牛乳を入れて、ゆっくり温めてください。
お粥と同様、一晩おいて冷ましましょう。
ご飯も牛乳も同じですが、くれぐれも焦がさないようにしましょう。
焦げはひびの原因にもなりますので…。
土鍋のひびには要注意
使い込むほど味の出る土鍋ですが、やはり劣化や衝撃には弱いものです。
まず外側にひびを見つけたら、内側もチェックしてみましょう。
土鍋のひびやその対処法についてまとめてみました。
※外側のひびは温度差が原因のことが多い
特に冬は外気とガスの温度差があるので、土鍋を出してすぐ調理すると結露が発生することが多いです。
その結露(水分)が急激に温められると土鍋に衝撃を与えることに繋がります。
ステンレス製などの鍋とは違い、土鍋は自然の土からできた鍋なので、とてもデリケートなんです。
急に熱々の鍋を冷やしたり、逆に冷えた状態の土鍋を熱々の状態にするのはひびの原因の1つなので、温度差には気をつけて調理・保管するのがひび割れを防ぐコツです。
※ひび割れを修復する驚きの方法
土鍋の外側にできたひび割れは、だいたい内側に繋がっています。
内側に現れていないならラッキーと思うでしょうが、早く手を打たないと割れる可能性大ですよ。
でもお粥を炊いたり、牛乳をゆっくり温めるだけの目止めで糊の役割を果たしてくれるというから驚きですね。
自然の素材には自然の食材が合うのかもしれません。
ご自宅にある土鍋を出してみて、もしひびを見つけたらぜひお粥を炊いたりホットミルクを作って対策をしてくださいね。