皆さまの大好きなポテトチップスの歴史を紐解いてみましょう。
誕生秘話、日本にやってきたきっかけがわかると、いっそうおいしくポテトチップスを食べられますよ。
ポテトチップスをつまみながら、ご覧になってみてください。
ポテトチップスの歴史
ポテトチップスは1853年、アメリカのニューヨーク州のサラトガ・スプリングスにある「ムーン・レイク・ハウスホテル」でもちょっとした出来事がきっかけで作られました。
それは、レストランのクレームでした。
お客さんが「フレンチフライの切り方が厚い。」と言ったそうです。
そこで、コック長が紙のようにジャガイモを切って揚げたのが、今のポテトチップスの始まりでした。
こんなきっかけとは、筆者も初めて知りました。
コック長は、クレームを言われて、「それならばこれでどうだ。」と思い立ったのでしょう。
マイナスをプラスに変えるような発想です。
失敗は成功の元っていうのは、このようなことかもしれません。
ポテトチップスが日本に作られるようになったのはなぜ?
日本で初めてポテトチップスが発売されたのは、1945年の終戦の頃だったようです。
しかし、意外なことに当時、ポテトチップスは国民に不人気でした。
日本人にとっては、なじみのない物だったからでしょう。
ポテトチップスを好んで食べるのは、アメリカ軍の軍人ばかりだったようです。
それがなぜ、このように大人気になったのかというと、ポテトチップスの美味しさに目を付けた日本人がいたというのがその理由。
それは、湖池屋創業者の小池和夫氏です。
ある日、仕事仲間と飲みに行って、初めて口にしたポテトチップスの美味しさに感動した小池氏は日本初のポテトチップスを作りました。
1962年「コイケヤポテトチップス ノリ塩」を発売したのです。
なぜ、のり塩?
なぜ、小池氏はのり塩味を作ったかというと、当時のポテトチップスの味付けは塩のみでしたが、これでは日本人らしい味ではないと感じ、たどりついたのがのり塩だったのです。
ただの塩のみでなく、「のり塩」というところに、小池氏は日本らしさを感じたのでしょうか。
この件に関しての詳しい記述はないのですが、筆者が思うにポイントは「のり」だと思います。
「のり」は日本独特の磯の香、海の匂いを届けてくれる海のメッセンジャー。
そんな「のり」を塩と混ぜてみたのが「のり塩」味でした。
このように、ポテトチップスの原点には日本の心があったというわけです。
まとめ
ポテトチップスは1853年、クレームがきっかけでアメリカに誕生しました。
日本では1962年に湖池屋社長の小池和夫氏によって「コイケヤポテトチップスノリ塩」が作られました。
この商品を作った小池社長は日本人が喜ぶ味をと試行錯誤で考え、最終的に決めたのがノリ塩だったのです。
このように、先人たちの熱い思いがあるポテトチップス。
心して頂きましょう。