こんにちは。
皆さんはお団子、好きですか?
筆者はお団子が非常に好きなので、団子はいくつあっても食べきる自信があります!!(自慢にならない。笑)
さて、今回ご紹介するのは、十六団子。
え、それ何?と思われた方も多いのではないでしょうか、古き良き日本の行事、十六団子の日について、これからしっかり学んでいきましょう!
どうぞ、美味しいお団子とお茶のお供に、一休みがてら読んでいってください。
十六団子とは?なんて読むの?
さて、そもそも十六団子とは何なのか、というと、古くから伝わる風習の一つ、3月16日の「十六団子の日」に作られてお供えされる団子のこと。
肝心の読み方は「じゅうろくだんご」という場合と、「じゅうろうだんご」と呼ぶ場合との二つに分かれているそうです。
じゅうろうだんご、の方が歴史は古いのですが、現在はどちらでも構わないようですので、お好きに呼んであげてくださいネ。
さて、十六団子の日は米粉もしくは上新粉に砂糖を加えた小さな団子を、十六個作ってお供えをするのが伝統。
これには深い、古くからの日本の信仰心が関係しているようです。
続いてはその、十六団子の由来について見ていきましょう!
十六団子の由来とは?
日本では古くから、米作が盛んでした。
そして農業には欠かせなかったのが、豊作祈願。
自然の中に神秘を抱いていた日本人は、豊作を祈り、山の神様を各々の村へお迎えするようになっていきました。
昔からある「神去来」という伝承によると、毎年3月16日と、11月16日(地域によっては10月16日)に、山の神様が山と田んぼを往来するとされていたそうです。
これによって、このふたつの日には十六個の団子が供えられるようになったのだと考えられています。
山の神様をお迎えするとても大切な日だったのですね。
今でもきちんとその風習は残っていて、十六団子の日にはお団子をお供えしているのです。
なぜ16なのか?
さて、由来が分かりました十六団子、なぜ十六なのでしょうか?
じつは、この数字と深い縁があるのが、和菓子。
室町時代以降にできた「嘉定喰い(かじょうぐい)」という風習によって生まれたとされています。
嘉定喰いとは、陰暦の6月16日に16個の餅を無言で食べて、無病息災を祈願するものです。(恵方巻きにちょっと似ていますね!)
この風習がさらに進化をとげ、江戸時代には、16文で買えるお菓子を買って、笑わずに最後まで食べきったら病気にならない、という風習になりました。
この風習は今も形を変えて残っており、毎年6月16日は和菓子の日として、無病息災を祈願するようです。
さて、本題に戻りまして…このようにして、山の神様を迎える3月16日にも、この数字にちなんで十六個の団子が供えられるようになってきたのですね。
でも、数字の由来はわかったけれど「どうして団子なのか?」実はここにもちゃんと意味があります。
そもそも山の神様に来ていただく、お迎えするのが目的でしたので、なんと、餅を杵と臼でつく音で、こちらに来てくださいな、という合図になっていたのだそう!
山の神様に知らせるためのぺったんぺったんだったのですね!
なんだかほっこりするエピソードでした。
素敵ですね~。
現在の十六団子事情
ここまでお話してきました、十六団子の事情。
現在はどのように受け継がれているのかというと…杵と臼があり、餅をつく家庭は減少しているようです。
代わりに、米粉や上新粉などを使って餅を十六個作り、行事食として家族で頂くというスタイルで、現在も残っているのだそうですよ!
行事についての伝統は少しずつ変化していますが、山の神様をお迎えするという伝承はこれからも受け継がれていってほしいものですね。
十六団子のまとめ
今回は日本の伝承、十六団子について、ご紹介させていただきました!
いかがでしたでしょうか?
筆者は結構米作の有名な地にて育ったため、なんだか嬉しくなる伝承でした。
せっかく日本に生まれたのに、日本の美しい伝承を知らずにいるのはもったいない!と実感しました。
古くから伝わる伝統行事、またひとつ、覚えることができましたネ!
次の十六団子の日には、団子を作ろうかなと思った筆者でした。
最後までご拝読、ありがとうございました。
合わせて恵方巻きの由来についても知っておくと話の幅が広がりますよ^^
⇒恵方巻きの歴史と由来!日本ではいつから風習になったの?