京都市東山区にある円山公園には、有名なしだれ桜が公園の中央に咲き誇ります。
このしだれ桜は、「祇園しだれ」と呼ばれ、たくさんの人に愛されています。
円山公園は、このしだれ桜の開花をスタートに、ソメイヨシノや山桜が咲き、園内を桜一色に染め上げます。
今回は、京都でも有数の桜の名所、円山公園の桜の開花情報、ライトアップ・見頃などについて、ご紹介してまいります。
円山公園の桜情報
円山公園の桜の見頃は、例年、3月下旬から4月中旬です。
園内中央に、しだれ桜が咲き始め、ソメイヨシノ・山桜と咲き続けます。
園内には、約680本もの桜が植えられ、見ごたえ十分です。
そのため、桜を楽しむ期間は長く、散りゆく桜と満開の桜、同時に楽しむことができます。
しだれ桜は「祇園しだれ」、ソメイヨシノは「祇園の夜桜」と、それぞれ、昔から京都市民に愛される美しい桜です。
円山公園は、八坂神社の東に位置し、1886年に開設された、京都市最古の公園です。
明治維新の時代までは、八坂神社境内に作られていて、回遊式日本庭園になっています。
公園全体が桜色に染まり、美しさは京都一と言われています。
ライトアップ情報
円山公園のライトアップは、通常のライトなどで照らすだけではなく、かがり火がたかれます。
園内には、かがり籠が置かれ、松の割り木が焚かれます。
かがり火に照らされる桜は、通常のライトアップとは一味違い、炎の揺らめきが優しく桜を夜陰に映し出します。
かがり火が焚かれるのは、桜が見ごろとなる頃合いで、3月下旬から4月上旬ごろに行われます。
かがり火は日没から22:00までですが、ライトアップは24:00まで行われます。
園内にシートを敷いたり、場所取りをすることはできません。
その代わりに、古ござが無料で貸し出しされます。
ござに腰かけて眺める桜は、趣があり、古から伝わる桜へ思いを馳せる、特別な時間が過ごせそうですね。
屋台情報
円山公園内には、桜のシーズンになると例年、たくさんの屋台が出店されます。
定番のたこ焼き、焼きそば、りんご飴から、変わったところで、あゆの塩焼き、国際色豊かにインド料理やシシカバブなどまで楽しめます。
屋台の営業は、概ね21:00くらいまでやっているので、夜桜を楽しみつつ、食べ歩くなんてこともできそうですね。
京都らしく桜を楽しむなら、「花見茶屋」に行ってみましょう。
銀水・音和・三味線と3つの花見茶屋があり、そこで食事を注文すると、お店が用意している桜の真下の座敷で、花見と食事を楽しむことができます。
屋台と比べると、お値段は高めですが、落ち着いて桜と食事を楽しみたい方には、桜を特等席で楽しむことができるのでおすすめです。
音和さんでは、焼き肉を楽しめます。
事前予約ができるので、日程を決めて出かけられる方は候補に入れてみてはいかがでしょうか。
三味線さんでは、お酒のおつまみに合いそうな一品料理をいただけます。
3つの花見茶屋の中でも、いちばん桜が美しい席と言われています。
銀水さんでは、そば・うどん・どんぶりなどがいただけます。
家族連れで行っても、みんなが楽しめそうですね。
円山公園基本情報
住所: 京都府京都市東山区円山町473
開園時間: 24時間
料金: 無料
交通アクセス:
〈電車〉 JR・近鉄京都線京都駅から市バス約20分 「祇園」 下車徒歩5分
京阪本線祇園四条駅から徒歩10分
〈車〉 名神高速京都南ICから約25分
駐車場: 134台
250円/30分
円山公園の桜に関するまとめ
ここまで、京都の一大桜の名所である、円山公園の桜についてご紹介してまいりました。
見頃は3月下旬から4月中旬ですので、学生の春休みと重なることもあり、京都市内全域で混雑が予想されます。
宿泊の予約などは早めにとるといいでしょう。
屋台も、たくさん出店されますし、円山公園周辺は八坂神社や知恩院、高台寺と観光スポットがたくさんあります。食べるものに困ることはありませんね。
風流に古都を楽しみたい方は、ぜひ花見茶屋を訪れてみてください。
ライトアップも、かがり火という、非日常体験ができるのも魅力的ですね。
炎の揺らぎは、人の心を穏やかにすると言われています。美しい桜とかがり火で、心穏やかなお花見を楽しんでみてはいかがでしょうか。