「妊娠中に仰向けで寝ると、赤ちゃんに何か影響があるのかな?」
みなさん、こんにちは。
妊娠中は、だんだんと大きくなってくるお腹のせいで、寝る姿勢がなかなか定まらないことがありますよね。
「これまで仰向けで寝ていたけど、そのままで大丈夫かな?」
「妊娠中におすすめの、寝る姿勢ってあるのかな?」
そんな疑問について、今回はまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
妊娠中、仰向けに寝るとどうなる?
妊娠初期の頃は、まだあまりお腹の大きさが目立ちませんよね。
そのため、どんな寝方をしてもあまり違和感を感じることはないでしょう。
しかし妊娠中期~後期にかけては、赤ちゃんの成長にあわせてお腹もどんどんと大きくなってきます。
その時期に仰向けで寝ることで起こるリスクについて、いくつかご紹介していきます。
①腰痛の原因になる
多くの妊婦さんを悩ませる、腰痛。
お腹が大きくなると体の重心がズレるので、仕方のないことではあります。
ですが実は仰向けに寝ることで、腰痛をさらに悪化させてしまうことがあるんです。
②おなかのハリを引き起こす
仰向けで寝ると、自然とおなかの皮膚が引っ張られるような形になりますよね。
そのため苦しさを感じたり、おなかのハリを強く感じる妊婦さんも多くいるようです。
③むくみがひどくなる
妊娠中のむくみも、妊婦さんを悩ませるマイナートラブルの一つ。
これはホルモン分泌の影響で、体に水分が溜まりやすい状態になっていることが原因です。
仰向けに寝ると血管が圧迫され、このむくみ症状が悪化してしまうことがあります。
また、静脈瘤といって足の血管がぼこぼこになる症状が出る場合もあります。
④仰臥位低血圧症候群になる可能性がある
仰臥位低血圧症候群とは、下大静脈が圧迫されることで急激に血圧が低下してしまう症状のこと。
低血圧になると血液の循環が滞ってしまい、めまいや吐き気、ひどい場合には呼吸困難や意識不明などに陥ることもあります。
また赤ちゃんへの血液循環も滞ってしまうので、特に妊娠後期には注意しましょう。
妊娠中におすすめの「寝る姿勢」とは?
妊婦さんなら聞いたことがあるかもしれませんが、妊娠中は「シムスの体位」がおすすめです。
シムスの体位とは、体の左側を下にして横になる体勢です。
左足はまっすぐ楽に伸ばし、右足は付け根から曲げ、右ひざも曲げます。
このとき、抱き枕やクッションなどを抱えると、より楽に姿勢を保つことができますよ!
このシムスの体位は通常、左側を下にするように教わります。
これは脊髄の右側に下大静脈があり、さいほどご紹介した仰臥位低血圧症候群を引き起こしてしまうのを避けるためです。
ただし妊婦さんによっては、右側を下にした方が楽!という方もいるようです。
実際に私も、最初は左側を下に寝ていましたが、毎日同じ方向を向いて寝ると腰が痛くなってしまったことがあります。
検診で相談したところ、そこまで神経質にならなくても大丈夫と言われたので、たまに右側を下にして寝ることもありました。
心配な方は、一度お医者さんに相談してみると良いでしょう。
妊娠中の寝方まとめ
今回は、妊娠中の仰向け寝がもたらす影響と、おすすめの寝方についてまとめてみました。
ポイントは3つ。
- 仰向けは、腰痛やむくみ、お腹のハリを引き起こすことがある
- 特に妊娠後期は仰臥位低血圧症候群の可能性もあるため、注意する
- 妊娠中は、体の左側を下にして寝るシムスの体位がおすすめ
妊娠後期には大きなリスクがあるため、仰向けは避けたいところですね。
ただ個人的には、お腹がまだ小さなうちは、自分が快適にぐっすりと眠ることができる姿勢で寝るのが一番だと感じます。
出産や育児に向け体力が必要となりますので、抱き枕やクッションなどを上手に利用しながら体調を整えていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。