かなこ
妊娠中は適度な運動が良いとされていますが、中には”NG”とされるストレッチ運動があるのをご存知ですか?
「激しい運動はダメと聞くけど、ストレッチにもダメなものがあるの!?」
とびっくりされる方もいるかもしれませんね。
誤ったストレッチを続けてしまうと、最悪の場合、お腹の赤ちゃんに影響が出てしまうことも…。
そんな心配がないよう、安全で正しいストレッチ方法を知っておきましょう!
妊娠中にしてはダメなストレッチとは?
ストレッチはこわばりがちな筋肉をほぐし、深く呼吸をしながらすることでリラックスすることが出来る運動の一つ。
妊娠中にも、とても適した運動だと言うことが出来ます。
でも中には、妊娠時期によっては避けたいストレッチもあるので覚えておきましょう!
<前屈運動>
前屈運動は、妊娠初期から後期まで、すべての時期を通じて避けたい運動の一つ。
これはお腹に圧力がかかり、赤ちゃんがいる子宮を押しつぶしてしまうからです。
子宮収縮による切迫早産を引き起こす可能性もゼロではありませんので、注意しましょう。
<お腹を大きく反る運動(伸び)>
「妊娠中の”伸び”は危険」ということを聞いたことがある妊婦さんも、中にはいるかもしれません。
実際には、”伸びが必ずしも早産や流産を引き起こす”という医学的根拠はありませんが、注意したい点があるのは事実です。
特に妊娠中期からお腹が大きくなりはじめる頃には、伸びをすると、お腹に張りや痛みを感じることがあります。
これは手を上に伸ばすことで、子宮を支えるじん帯が引っ張られることで起こる痛みです。
この痛みがきっかけで、子宮の収縮を引き起こしてしまう可能性もありますので、痛みを感じるほどに強い伸びをするのは避けた方がよいでしょう。
またあわせて気を付けたいのが、妊娠中の重心のズレ。
背伸びをしたり、高いところの物を取ろうとすると、妊娠中は体のバランスを崩して転倒してしまう可能性があります。
伸び運動自体がNGというわけではありませんが、注意が必要な運動の一つであることを覚えておきましょう。
<長時間の仰向け姿勢>
ストレッチの中には、床に寝転がってする運動もいくつかありますよね。
ただし、妊娠中は長時間の仰向け姿勢には注意が必要です。
妊娠中期から後期にかけてお腹がおおきくなるにつれ、仰向け姿勢中は、子宮の重みが大静脈と腹部大動脈を圧迫してしまうことがあります。
それにより、妊婦さんの血圧が急に低下してしまう危険性があります。
症状としては、顔面蒼白、めまい、吐き気や冷や汗といった症状がみられ、ひどい場合には、呼吸困難や意識障害を引き起こしてしまうことも。
また赤ちゃんへのリスクとしては、低酸素状態や心拍数低下などが挙げられます。
個人差があるものではありますが、長時間の仰向け姿勢は避けるようにしましょう。
妊娠中のストレッチで得られる効果とは?
妊娠中のストレッチには、たくさんのメリットもあります。
先ほど挙げたNG運動に気を付ければ、体にはこのような良い影響が期待できますよ!
①血行がよくなる
ストレッチにより筋肉を伸ばすことで、凝りがほぐれ、血流が良くなります。
それにより体の隅々まで酸素と栄養素が行きわたり、さらに老廃物が体にたまりにくくなる(=むくみ防止)という効果も期待できます。
妊娠中はむくみやすい体質になりがちですので、血行をよくすることは大切ですね!
②消費エネルギーが増える
妊娠中の悩みの一つと言えば、体重管理。
妊娠前のように、激しいスポーツやジョギングなどができない分、太ってしまいがちですよね。
ストレッチは激しい運動ではありませんが、筋肉をほぐすだけでも、エネルギーの消費は十分に行われます。
気軽にできるストレッチでエネルギー消費ができれば、これはかなり嬉しいですね!
③関節の可動域が広がる
出産には、特に股関節の可動域と筋力が非常に重要になります。
筋肉は使わなければ使わないほど凝り固まり、そうした筋肉に覆われた関節は動きが悪くなります。
そうした状態を避けるため、日ごろからほどよいストレッチを取り入れ、関節の可動域を広げることを心がけましょう。
体調が良い場合には、足腰の関節を鍛えることができるスクワット運動などもおすすめです。
妊娠中のストレッチに関するまとめ
今回は、妊娠中に気を付けたいストレッチ方法についてご紹介しました。
ポイントは4つ。
- 前屈運動は子宮を圧迫してしまうので、妊娠中は避ける
- お腹を大きく反る伸び運動は、重心を崩しやすいので転倒リスクに気を付け、お腹の痛みを感じたら中止する
- 妊娠中後期からは、長時間の仰向け姿勢は避けるようにする
- ストレッチは血行を良くし、代謝を上げ、筋力や関節の可動域を広げるメリットがある
以上です!
妊娠中でも安心して出来るストレッチは色々とありますので、ぜひ試してみてくださいね。
快適なマタニティライフを送ることができますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!