お水取りとは?意味・効果・やり方を分かりやすく解説

みなさんこんにちは。

初詣のシーズンが終わりましたが、新たに御朱印集めなど話題に上がることも多い神社、寺院。

実は年を通して色々な行事が行われていること、ご存知ですか?

というわけで今回取り上げるのは知る人ぞ知る「お水取り」です!

お水取りとは一体どんなものなのか、何をして、どのような御利益があるのか。

気になるポイントについて解説したいと思います!

お水取りとは

まずは「お水取り」とは何なのか。

お水取りとは、日本の仏教寺院で行われる法会の一つである「修二会(しゅにえ)」のひとつ。

修二会は各寺院にて行われていますが、その中でも奈良県にある東大寺二月堂で行われるものを、特別に「お水取り」と呼んでいます。

つまり、お水取りとは広義に東大寺二月堂で行われる修二会のこと、なのですね。

ちなみに、薬師寺で行われる修二会は「花会式」の通称で知られています。

以前は旧暦の2月1日~15日まで行われていた行事ですが、現在は新暦の3月1日~14日までの間、行われています。

1250年以上昔、東大寺を開山した良弁(ろうべん)さんの弟子である実忠が開始したといわれており、現在まで続いている歴史の深い伝統行事なのだそうですよ!

その中身としては、長い話になるのですが、とてもさっくりと説明しますと…

実忠和尚がかつて天界にて目にした十一面観音悔過の修行に感銘を受け、これを人間界にも伝えたい!と一生懸命に祈願を続けたところ、あるとき生身の十一面観音様が現れました。

和尚はその観音様の身を現在の東大寺二月堂に安置し奉り、翌年から、観音様の御前で二週間の行法を始めたのでした。

これが修二会の始まりとされています。

…さて、お水取りは歴史あるものだということが分かりましたが、次はどのような御利益があるのか、見ていきましょう!




お水取りの意味合い

修二会の正式名称は十一面悔過といい、「十一面観音菩薩に対し、僧侶たちが人々に代わってその罪を懺悔し、天下泰平や五穀豊穣を祈る儀式」とされています。

すこし重々しい響きではありますが、特に奈良県では親しまれており、お水取りが終わらないと春が来ない、と言われるほどに地域に浸透している行事です。

修二会の本行は毎年3月1日に始まり、15日に終えます。

この期間中に色々な流れで修二会が進められていくのですが、このうち我々が見学できるのがお水取りの儀式の一部です。

修二会の途中で行われるお水取りの儀式(狭義のお水取り)は、若狭井という井戸から観音様にお供えするお香水をくみ上げる儀式のこと。

この香水をくみあげることができるのはごく限られた僧侶だけで、若狭井のある建物内に入ることができるのも、この方たちだけと決められています。

そしてこのお水取りが12日の深夜、(正確には13日の午前1時ころ)に行われるのですが、深夜にも関わらず結構混み合うようですので、見に行きたい方は早めの場所取りをおすすめします。

お水取りは我々の罪を代わりに懺悔していただくもの。

楽しいイベントというよりは厳粛な儀式であることを忘れずに、参加しましょう。

静粛に、かつフラッシュ有の写真撮影は禁止されていますので、ご注意を。




どんな儀式なのか気になる!

さて、ここまでお伝えしてきましたお水取り、具体的にはいったいどんなことが行われるのか?

下記の動画をご覧ください!

…すごいですね。(圧巻です)

厳粛な雰囲気、かがり火と古典的奏楽。

心も清められるような気がしてきます。

やはりこのような場では、できるだけ騒いだりせずに見届けたいものですね。

しっかりマナーを守って参加しましょう。

お水取りまとめ

さて、今回はお水取りについてご紹介しました。

いかがでしたでしょうか。

歴史の深さ、少し不思議な始まりの話、現在のお水取りの意味合い、そして何より静粛な雰囲気が伝わったでしょうか。

是非とも肉眼で見ておきたいと感じる行事でした。

まだまだ深夜には冷え込む季節です、お出かけの際は暖かくしてくださいね。

ではまた。










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