お中元とお歳暮って誰に贈るの?贈るならどっちも?

かなこ

「こどもの頃、家によくお中元やお歳暮が贈られてきたのを覚えているんだけど、そもそもお中元とお歳暮って誰が誰に贈るものなの?」

お中元やお歳暮というのは日本の古き良き慣習ではあるものの、そんな疑問をお持ちの方は少なくないと思います。

しかし、夏や冬になるとこれらのフレーズをよく耳にするので、もしかしたらあなたも誰かに贈るべきなのかもしれないですよ。

ということで今回は、お中元やお歳暮に関する疑問を解決していきたいと思います。

お中元とお歳暮って誰に贈るの?

お中元やお歳暮は、普段からお世話になっている人に贈るものです。

「普段からお世話になっている人」の定義は人それぞれなので一概には言えませんが、例えば親や会社の上司、恩師などがそれにあたります。

ですが、独身の方で親にお中元やお歳暮を贈っているという人はほとんどいないでしょう。

では、どんなときに親にお中元やお歳暮を贈るかというと、結婚してから贈り出すというパターンが一般的でしょう。

この場合、「親」というのは自分の親もそうですし、義理の親も含まれます。

ここで気を付けなければならないのが、一度お中元やお歳暮を贈った相手にはその次の年からも毎年贈らなければならないということです。

お中元やお歳暮を一度だけ贈る、というのは失礼な行為にあたるということを念頭に置いておきましょう。

ですから、そういったことも意識した上でお中元やお歳暮を贈るべき相手かどうかということはしっかりと考えられた方がいいでしょうね。

もし贈るならお中元とお歳暮どっちも?

お中元とお歳暮、どちらも贈らなければならないのかというとそういうわけではありません。

お中元若しくはお歳暮だけ贈るという人もいますし、どちらも贈るようにしているという人もいます。

ここで重要なのが、お中元やお歳暮に込められた意味合いです。

・お中元→半年間お世話になったお礼
・お歳暮→一年間お世話になったお礼、来年も宜しくお願いしますの気持ち

もし、あなたがどちらかだけ贈ろうと思っているのであれば、お中元ではなくお歳暮を贈ったほうがいいでしょう。




お中元とお歳暮の渡し方マナーは?

お中元やお歳暮を渡すときにはいくつかのマナーがあります。

相手方に失礼にならないように、渡し方のマナーをしっかりと学んでおきましょう!

熨斗紙(のし)

お中元やお歳暮に掛ける熨斗紙は、紅白の蝶結びを使います。

先述した通り、お中元やお歳暮は毎年贈るもの=繰り返される事柄ということになります。

蝶結びはほどけば何度でも使えるということで、繰り返し祝ってもいいことに関することで蝶結びの熨斗紙を使います。

ちなみに、結婚や快気祝いのような繰り返すべきではないお祝い事に関することで熨斗を掛けるときは結び切りの熨斗紙を使いましょう。

手渡しの場合

お中元やお歳暮を手渡しする場合、熨斗紙は外熨斗にしてそれがお中元であることを相手方が一見して分かるようにするのがマナーです。

また、手渡しする際にはまず言葉で直接、日頃の感謝の気持ちやお礼を述べましょう。

配送の場合

お中元やお歳暮を配送して贈る場合、熨斗紙は汚れたり破れたりしてしまわないように内熨斗にした方がいいでしょう。

そして、配送の場合は直接日頃の感謝の気持ちやお礼といったことを相手に直接伝えるということが不可能になりますので、お中元やお歳暮に挨拶状を同封するのがマナーです。

しかし、最近はネットでお中元やお歳暮を手配するという人も多く、その場合挨拶状を同封するということができないようになっている場合もあります。

そのような場合は、相手方にお中元やお歳暮が届く前にまず挨拶状として葉書を送るようにしましょう。

お中元やお歳暮より前に届くように送らなければ失礼になりますから、タイミングには十分に気を付けるようにしましょうね。

まとめ

・お中元やお歳暮は日頃お世話になっている人に贈るもの
・お中元とお歳暮はどちらかだけ贈ってもいいし、どちらも贈ってもいい

お中元やお歳暮は、ただ単にお世話になったお礼の品を贈ればいいというわけではありません。

お中元やお歳暮を贈るのと同時に、マナーや礼儀も非常に大事になってきますので気を付けましょうね。