「食べられません」と書いているので口してはいけないモノということは誰もが知っていることです。
またシリカゲルは食品の湿気を防ぐ他に、除湿剤や消臭剤などにも使われています。
乾燥剤、除湿剤として使われているシリカゲルですが、水に入れると燃えるなどの噂の真相に迫ると共に、
シリカゲルの毒性についても紹介していきたいと思います。
シリカゲルを水に入れるとどうなる?「燃える」「膨らむ」の真相
シリカゲル、思い切って水に入れてみました!
袋から開けたシリカゲルはシュワシュワと音がなりました。
どうなんでしょうか・・・
発熱するタイプ
「ぬらさない」の注意書きが石灰タイプのシリカゲルには明記されています。
濡らすどころか、思いっきり袋からだして水に入れてしまいましたけど・・・
ちょっと心配して見てみると、真っ白の石灰だったはずなのに黒い石のようになっている石灰もあります。
そして粉状の容器に比べると「ぬるい」。
つまり、石灰タイプのシリカゲルは水に濡れると「発熱」するのです。
石灰タイプのシリカゲルが水に濡れた際に周りに可燃性のものがあると「発火する」可能性がでてきてしまうのです。
小学校の時に運動会などで、石灰で校庭にラインを引いた際に「白い粉に触るな!」って言われたことありませんか?
それも石灰には「発熱」の恐れがあり「火傷」する可能性があるので、先生たちがラインを消されるよりも子供たちの安全のために注意していたのです。
石灰が飛び散るのを防ぐためにラインに水をかけたときは特に注意された人も多いのではないでしょうか。
石灰タイプのシリカゲルは直接発火の可能性はありませんが、発熱から周りの物が発火する可能性があるです。
また脱酸素剤タイプもあります。
これは使い捨てカイロと同じものです。
空気に触れると若干熱くなりますが、水に触れても問題はありません。
膨らむタイプ
シリカエタノールや球状のエタノールは水を吸着させる性質があるので、水分を含むと膨らみます。
私が実験したのはシリカエタノールですが、水にすこしとろみがでました。
球状のであれば、皆さんもタンスや押入れ用の除湿剤が数か月後にブヨブヨになって出てきた経験がありませんか?
シリカエタノールや球状のシリカゲルは石灰タイプのように発火する危険性はないです。
ただし、球状でも石灰を球状にしたものもありますので、シリカゲルの袋の表示をしっかり見ることが重要です。
シリカゲルを洗濯機に入れちゃったらヤバい?
袋を洗濯機に入れたくないので、先ほどの実験の時に容器に袋ごと入れて数時間放置してみました。
あ・・・
これも石灰タイプのシリカゲルでした・・・
「禁水」「ぬらさない」って大体的に書いてます。
特に発熱している様子もないです。
「不織布」なので水に強いので中身も濡れてませんでした!
しかし洗濯機ともなると右往左往にシリカゲルがもみくちゃになるので、耐性のある不織布でも破れたり、水が混入する可能性がありますので、その場合は発熱します。
洗濯物は濡れているので発火の可能性も低いですが石灰が洗濯につくのと、洗濯機に石灰石が散乱しますね。
またシリカエタノールや球状のゲルタイプのものに関しては水を吸着して袋が破れるとゼリー状のものが洗濯機内に散乱すると思います。
オムツを洗濯してしまった経験がある人は想像がつくと思います。
結構悲惨です。
洗濯機に入れてしまった際はどのタイプでも気づいた時点で、シリカゲルを救済してあげましょう。
いずれにしても後始末が大変になります。
人体に害はあるの?シリカゲルの毒性について
先日、息子の同級生のお父さんとお話ししていた際に、お互いの息子がヤンチャすぎて次なにで先生に怒られるか心配だという話をしていて「昔、犬に乾燥剤食わせて次の日校長先生に怒られたっけな!」と同級生のお父さん・・・
「犬、かわいそう・・・」
どうやら犬は大丈夫だったようですが、当時そのお父さんはすごく反省したようです。
犬は無事だったようですが、子どもって何をしでかすかわかりません。
うちの子も上の子たちには「食べたら死ぬ」と教えていたのですが、三男は1歳の時にシリカゲルもお菓子だと思って袋をかじってました・・・
「食べられません」と注意書きがありますが、人体への影響はあるのでしょうか?
海苔やお煎餅に入っている石灰系シリカゲルの取り扱いは重大な症状を起こす危険性がありますので、
特にお子さんやペットがいるご家庭は注意が必要です。
シリカゲルの再利用
脱酸素剤系のシリカゲルは再利用ができませんが、石灰系シリカゲルと球状のシリカゲルは再利用が可能です。
ただし、石灰系のシリカゲルは肥料としての再利用しかできません。
球状のシリカゲルには透明や青色、緑色がありますが、それらはまだまだ吸水力があるので再活用ができます。
普段何気なく捨ててしまうシリカゲルですが、再利用方法がたくさんありますね。
携帯電話の場合、この方法で救済できたという体験が多く見られましたが、バックアップを常にしておくと水没して復活した時にとても便利のようです。
しかし、 シリカゲルも永久的に使えるわけではありません。
はじめは透明、青色、緑色だったシリカゲルも吸水力を失うとピンク色に変色してしまいます。
でも球状のシリカゲルの利点はピンク色に変色したシリカゲルも復活させることが可能です。
シリカゲルを復活させる
ではピンク色になって吸水力を失ったシリカゲルを復活させるにはどうしたらいいのでしょうか?
結構簡単に復活させることができますね。
調理器具を使うので、下駄箱などに使ったものなどは乾燥機や天日干しがいいかもしれませんね。
こうして復活させることができれば、シリカゲルを買わずに繰り返し使えます。
まとめ 袋の注意書きをしっかりみるべし!
お菓子などの食品の乾燥剤として入ってくるシリカゲル。
小さい袋に入っていますが、その小さい袋にちゃんと注意書きがされています。
水に入れると発熱する石灰系のシリカゲルには「水にぬらさない」「禁水」などの注意書きもしっかり明記されています。
石灰が水に触れ発熱することから駅弁などの温め作用としても使われるくらいですので、発火の恐れがなくても火傷の危険があります。
食品の中に入ってきているから大丈夫と過信しがちですが、水に濡らしたり、袋を破いてしまった際は中毒症にも注意が必要です。
安全なシリカゲルもありますが、食品に合わせて石灰系のシリカゲルも使われていますので、これからはたかがシリカゲルでも注意書きを見るようにしましょう。
また、球状のシリカゲルは生活の役に立つ再利用方法がたくさんありましたので、取り扱いに注意をしながら活用してみてくださいね。