「スマホにマイナンバーカード機能搭載…法改正へ」と報じられ注目が集まっています。
マイナンバー制度自体にメリットより、「プライバシー侵害の危険性」や「個人情報の流出、漏洩のリスク」といったデメリットの大きさが心配されている中での「スマホへの導入」ですので、制度をよく理解して危険から回避することが大切です。
ここでは、スマホにマイナンバーが導入されることで起こる危険性やリスクについて、わかりやすく解説しています。
法改正される前に、ぜひ知っておきましょう!
スマホにマイナンバーカード機能搭載…法改正へ
政府は、マイナンバーカードに内蔵されている公的な電子証明書を、スマートフォンにも搭載することができるよう制度を見直す方針だ。
インターネットでの買い物や銀行取引などが、より安全で簡単になる。来年の通常国会に関連法案を提出する。
マイナンバーカードのICチップには、本人確認のための電子証明書が記録されているが、現行の公的個人認証法は「二重発行」を禁じている。法改正でスマホ1台分だけ、複製を認める方針だ。
マイナンバーカードには、マイナンバーや住所などの個人情報を含むものと、含まないものの2種類の電子証明書がある。複製が認められるのは、「含まない」ものだけだ。
利用者は、まずマイナンバーカードを取得し、パスワードなどを決める。スマホに電子証明書を複製する方法は、ネットからのダウンロードなどが想定されている。
<引用元:2018年7月30日 読売新聞>
この報道によると、現行の法律ではマイナンバーカードの二重発行は禁止されているので、スマホ1台分だけの複製が認められるように法改正して「スマホにマイナンバー機能を搭載する」という事です。
「来年の通常国会に関連法案を提出する」という事なので、まだ決定ではありませんが、危険性やリスクについて考えてみました。
スマホにマイナンバー機能が搭載された時の危険性やリスク
実際法案が通ってみないことには、システムの詳細はわかりませんが、「マイナンバーカードに付いている電子証明書の部分をSIMカードとして複製して、スマホに搭載出来るようにするという事」なので、「スマホ=マイナンバーカード」という事になります。
ここから考えられる危険性やリスクは、やはり「セキュリティ上の問題」が一番にあげられます。
スマホがマイナンバーカードの役割を果たすという事は、スマホを紛失したり盗難にあった場合やウイルスに感染した時、マイナンバーカード(スマホ)に登録されている情報が漏れてしまうリスクがあるという事です。
そして、その情報が犯罪に使われる危険性も否定できません。
それではマイナンバーカードで入手できる個人情報には、どのような情報があるのでしょうか?
マイナンバーカードからわかる情報はコレ!
まず「マイナンバー(個人番号)」は、日本に住民票がある人すべてにつけられています。
マイナンバー制度が導入された当初は…
住民票上の
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 性別
が、個人情報として入っていました。
2016年に…
- 収入・所得(年末調整又は確定申告した内容)
- 雇用保険
2017年に…
- 健康保険・年金
の情報が追加されました。
そして、2018年1月からは任意ですが預金情報(口座、残高)にもマイナンバーが活用されています。
今後は次のような活用も予定されています。
<引用元:政府広報オンライン>
スマホの利用率は高く常に持ち歩くものなので、こんなに個人情報が入っていると政府が考える「国民の利便性」というメリットよりも、「個人情報流失の危険性」というデメリットの方が大きいように感じますね。
「スマホにマイナンバー導入」で不安な声があがる
スマホマイナンバー?そんなことしたら、携帯出来ませんね!落としたら大変ですし、リスクは分散させておくべきかと思いますね、なんでもスマホに依存するのはどうなのかな? https://t.co/LjwWvMjBZP
— TAKUJI NAMIOKA (@takubo0966) July 30, 2018
https://twitter.com/HeroHero6969/status/1023845379056394240
スマホマイナンバーに関しては、年金の個人情報も管理できん国がそんなもんやろうとすんなとしか
— 太陽王楓 (@rivermeiple) July 30, 2018
マイナンバーカードスマホに搭載するんだったらもしウィルス感染したら個人情報抜き取られるんじゃないの?
— うさみん (@usaminta3) July 30, 2018
https://twitter.com/butubutumann/status/1023754880584888327
「スマホにマイナンバー導入」はしっかり理解して慎重に
先日報道されたニュースから考えられる「スマホにマイナンバー導入の危険性とリスク」について、現段階で予想されることを考えてみました。
2016年1月から始まったマイナンバー制度ですが、マイナンバーカードの普及は低調で、マイナンバーカードの交付枚数率は10.7%(18年3月1日現在)になっています。
こうした現状から「スマホにマイナンバー導入」は、マイナンバーカードの普及促進の為との見方もされています。
もちろんスマホ一つで色々な使い方ができるのは便利ですが、一方で「便利さと危険は隣りあわせ」という事を頭において、今後どのような展開になっていくのか特に「セキュリティの問題」に注目しておきましょう。
スマホがどんどん進化して、情報のばらまきにならないことを願います。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。