ほうじ茶にもデメリットはある?飲み過ぎの知られざる危険性!

ほうじ茶といえば、お年寄りが飲んでいるイメージが強いお茶ですが、今ではラテやアイスなどスイーツとして女性を中心に人気となっています。

売上も2005年から16倍と大ヒットぶりがすごいです。
私は3世代で暮らしていたので、ほうじ茶には昔からなじみがあったのですが大ヒットしてくれたおかげで、コンビニで気軽に手に入りやすくなってラッキーと思っている一人です。

現在大人気のほうじ茶。
どうやらほうじ茶を飲むことで女性には嬉しい効果があるようです。
しかしその効果を感じたいがために飲み過ぎてしまってはいませんか?

ほうじ茶はメリットだけなのでしょうか?
ほうじ茶のデメリット、飲み過ぎの知られざる危険性について調べてみました。

ほうじ茶の効果効能

大人気のほうじ茶。
女性には嬉しい効果があるからなのですが、どんな効果があるのでしょうか?

主要となる成分を一覧にしましたが、これだけでも体に嬉しい成分が含まれているのが一目瞭然です。
ほうじ茶にもカフェインが含まれていますが、カフェイン量はコーヒーの1/3の量です。
そして紅茶よりも少ないですので、カフェイン量を気にされている方には安心して飲めるお茶です。

美肌や肥満予防、冷え性改善に繋がる成分が含まれるので女性に人気なのも納得ですね。
でも、コレステロールを下げたり、動脈硬化予防にも効果があるので、男女問わず健康な体を目指している、心がけている、取り戻そうと頑張っている方にもぜひ飲んでほしいお茶ですね。




ほうじ茶を飲みすぎるデメリット

体に良いことだらけのほうじ茶。
この効果・効能にあやかりたいとたくさん飲んでしまいたい気もしますが、飲み過ぎることで逆に悪影響を起こすことが心配です。
では、飲み過ぎによるデメリットについても調べてみました。

カフェイン

新陳代謝を促進したり、集中力を高めたりするカフェインですが、みなさんの中にも「カフェイン=体に良くない」というイメージがあると思います。
特に女性であれば、「妊娠中のカフェイン摂取は胎児に悪影響」と言われ摂取を避けなければならない成分でもあります。

カフェインを含む飲料の中ではほうじ茶はカフェイン量が少ないです。

世界保健機関(WHO)ではカフェイン摂取について妊婦でコーヒーを1日3~4杯を推奨しています。
健康な成人での推奨基準はありませんでしたが、カナダの保健省ではWHOよりも基準が厳しいようで、健康な成人でもコーヒーは3杯までとするとなっています。

厚生労働省HP カフェイン過剰摂取について

しかし、健康な成人であっても「コーヒーを飲むと眠れない」という人がいる通り、ほうじ茶を飲み過ぎることで「不眠症」になる可能性もあります。

めまいや震えなどの中枢神経系、吐き気や下痢などの消化器系に中毒症状がでます。

その程度と思うかもしれませんが、内閣府「食品安全委員会」の資料ではカフェインの過剰摂取により平成27年に1名が死亡し、平成23年から5年の間に101人が緊急搬送されているとありました。

内閣府「食品安全委員会」

アクリルアミド

聞きなれない名前ですが「発がん性物質」です。
食品を120℃以上で加熱した際に発生するといわれています。

ほうじ茶は95℃~100℃のお茶で淹れると美味しく出来上がります。
お湯も100℃より熱くなることはないので無関係に感じますが、お茶を「焙煎」する工程で「アクリルアミド」が発生しているのです。

とくに麦茶とほうじ茶は焙煎時の温度が他のお茶の焙煎温度に比べ高いため「アクリルアミド」ができやすいのです。

ほんの一部の紹介ですので、気なる方は農林水産省HPでご確認お願い致します。

農林水産省 アクリルアミドが含まれている食品

ほうじ茶だけに含まれているわけではなく私たちが日常的に口にしているもので120℃以上の熱で調理、加工されているものに含まれているのです。

様々な食品に含まれるため内閣府「食品安全委員会」では日本人の推進摂取量が記載されています。
「0.240μg」ですが、この数字は世界中で日本人の摂取量は少ない方です。

しかし、ほうじ茶以外にもアクリルアミドを含む食品を食べる私たちは考えて飲む必要があります。
例え体に良いものだからと言って飲み過ぎればかえって体には毒となってしまうのです。

また、ほうじ茶ブームと共にほうじ茶関連商品も多く発売されています。
「ほうじ茶ラテ」「ほうじ茶アイス」ほうじ茶ケーキ」など、ほうじ茶をスイーツとして発売されているのを良くみかけます。
確かにほうじ茶を含んではいますが、スイーツとして発売されているものに関しては糖分が多く含まれているものばかりですので、これらに関しては糖尿病や肥満の原因になりますのでほうじ茶単体で飲むよりもデメリット面が増えますので気を付けましょう。




ほうじ茶の飲み方。1日の摂取量目安は

過ぎれば毒となってしまうほうじ茶。
体に害が出ない程度に飲んでほうじ茶の効果・効能を取り入れたいものです。
では、1日にどのくらい飲むのが良いのでしょうか。

コーヒーであれば100mlあたりで60mgのカフェインが含まれますので4杯程度の摂取になりますが、ほうじ茶は20mgとカフェイン量が1/3の量ですので、多くても10杯くらいまでは飲むことができますね。

しかし、血糖値を抑えたり、脂質や糖質を吸収する酵素の働きをサポートするので、その効果を発揮するためには朝昼晩の食事中や間食の際に取り入れることをオススメします。
苦さや渋みがないので食事にもあいますし、口当たりもサッパリしますよ。

食事や間食に合わせると3~5杯になります。

まとめ 過ぎたるは猶及ばざるが如し

適度に飲むことで体にいい影響を与えてくれることは確かですが、過剰に飲むことで様々な面で健康障害を起こす可能性があることもほうじ茶にはあることがわかりました。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」=物事の程度を超えたゆきすぎは、不足していると同じくらいよくないこと。
ということわざがあるように、健康のためと過剰に飲むことで逆に体を危険にさらしてしまうことになってしまうのです。

薬も「薬も過ぎれば毒となる」いうことわざがありますので、何でもやりすぎはよくないということです。

男女問わず嬉しい成分ばかりのほうじ茶。
全てをほうじ茶任せにせずに、毎日の食生活をはじめ生活習慣を見直して上でほうじ茶をプラスする生活をしましょう。