2歳頃になるとイヤイヤ期が来て、ママ友との会話ももっぱらイヤイヤ期の話題が多くなるでしょう。
「うちもよ!」と盛り上がっている中、うちの子には当てはまらないわ…と悩んでいるママさんもいると思います
保育の仕事をしていた際、そんなママさんからの相談を受けたことがあります。
イヤイヤ期がない子には7つのパターンがあり、子供の性格などが関係している事があります。
この記事ではイヤイヤ期がこない原因やその対策を紹介していきます。
悩んでいるママさん、原因や対策を知ってお子さんが自己主張出来るようにしていきましょう。
イヤイヤ期がこない原因
上に挙げたようにイヤイヤ期の来ない原因はさまざま考えられます。
子供の性格・親と子供の価値観が似ているなどは元々の持っている性質なのでこのままで大丈夫かと思います。
言葉でもう伝えられるのも難しい要求などは表現が難しくなるかもしれませんが、徐々に上達するので問題ありません。
イヤイヤ期がまだ来てない可能性は今後の様子を見守ればいいですが、欲求がおおむね満たされている・親が気付いていないは親自身が今一度子供への見方を変える必要があると思います。
また、それに加えて自己主張が苦手と分かった場合も親の行動次第で今後変えることが出来るでしょう。
イヤイヤ期がない子の特徴!知っておくべき7つのパターン
1.子供の性格
子供の性格は色々です。
自己主張の激しい子もいれば、その逆で物事にあまりこだわらない穏やかな子もいます。
穏やかな子はイヤイヤがない事が多くあります。
自己主張がないというわけではなく、こだわりがないのです。
ママからの提案も渋る頃なくすんなりと受け入れるので衝突しなかったりします。
2.親と子供の価値観が似ている
親と子供の意思が同じだと、やりたい事やタイミングが一致していることがあります。
やりたいことが遮られると子供は反抗するのですが、それがないためにイヤイヤがないのです。
また、親子が似ていると親も子供の行動が読めるので上手くコントロールが出来ているというのもあるかもしれません。
3.言葉で欲求が伝えられている
イヤイヤの原因の一つとして欲求が言葉で伝えられないフラストレーションから来ることがあります。
言葉が発達してくるとイヤイヤ期は終わります。
言葉を話し始めるのが早い子はイヤイヤ期になる前に言葉で伝えられる為、イヤイヤ期が来なかったということもあります。
4.自己主張が苦手
自分の欲求はあっても、それをどう表現したらいいか分からない子もいます。
そんな子は自分の感情を抑えている場合があります。
周りの大人が何でも先回りして子供の気持ちを代弁していると、子供は自己主張をする機会を得ることが出来ません。
自分から自己主張せずに周りの誰かが言ってくれるのを待つようになってしまいます。
また、叱られたり否定されることを恐れて自己主張しないようにしている場合もあります。
叱られたり否定されることが多いと「こんなこと言ったら駄目かも」と自分に自信が持てずに自己主張が出来なくなってしまうのです。
兄弟がいたりなどでも自己主張しないように我慢している子もいます。
本当はおもちゃを使いたいけど下の子に譲ってあげないとというように主張を飲み込んでしまっているのです。
5.欲求がおおむね満たされている
欲したものを欲した時に与えられていると欲求を表現する必要が無くなります。
自分がしたいように出来ている満足感を感じているため不満を感じません。
欲求を表現する必要がないためにイヤイヤがないのです。
6.親が気付いていない
あれがイヤイヤ期だったと後から気付く方もいるようです。
子供がイヤイヤではなく他の形で自己主張するタイプで、それがイヤイヤ期だと気付かないまま成長していった場合です。
例えばイヤイヤするのではなく、じっと固まってしまうなどです。
親は「イヤイヤ」が来るものだと思っているので違う形での主張をしていると気付かないのです。
7.イヤイヤ期が遅い
一般的にイヤイヤ期は1歳半過ぎから始まり2歳でピーク、3歳4歳で収束に向かうのですが、平均より始まりが早かったり遅かったりという個人差があります。
2歳は落ち着いてたけれど幼稚園に入ってからイヤイヤ期がスタートしたという子・小学校からイヤイヤが激しくなった子もいます。
このように、もしかしたらイヤイヤ期はまだ先な可能性があるのかもしれません。
自己主張が出来るようになる ママの接し方
1.静観する
先回りするのではなく、子供が自分で行動するまで見守りましょう。何か主張したいのにできなさそうにしていても、手を貸さずじっと耐えて静観することが大切です。
「自分で主張しなくては」という気持ちを芽生えさせてあげましょう。
2.叱り方を見直す
叱られたり否定されるのが怖くて主張しない子もいます。頭ごなしに叱ったり、子供を否定するような叱り方をしていないか今一度叱り方を振り返ってみましょう。
自分を受け入れてくれていると感じることができれば、子供は自分を表現できるようになります。
3.ストレスをためていないか観察
弟や妹のいる子は我慢をしていることが多いです。
本当は主張したいのに弟や妹の為に耐えている場合は、我慢せずにのびのびと過ごせる時間を作ってあげられるようにしてください。
4.選択肢を与える
自己主張が苦手な子は、何もない所から自分の考えを表現することが苦手です。
「こっちとこっち、どちらがいい?」などと選択肢の中から自分の考えを表現させる工夫をしましょう。
発達には個人差が…すぐに障害や病気につなげないで!
ついつい周りの子供達と自分の子供を比べて、出来る出来ないと判断してしまうと思います。
障害や病気ではと不安にもなることも…。
子供の発達には個人差があり、何歳でこれが出来るというのはあくまで子供たちの成長を平均したデータです。
障害や病気などは子供が小さい時期は判断できません。
なぜならまだ出来ないことがたくさんありますし、子供自身が自分の状態を主張出来ないからです。
小学校に入学する前ぐらいにならないとお医者さんもはっきりとは診断できません。
子供が心配なのは分かりますが、ママが不安であると子供は敏感に感じ取ります。不安が伝わり出来てない事もあるかもしれません。ママが大らかな気持ちで優しく見守るのも大切です。
障害や病気と分かった時点で悩みましょう!そんなに心配しても逆に今という子供の大切な時間を楽しめなくて損をしていると思いますよ。
まとめ
原因が分かっても不安に思うことはあると思います。対策を実行してもなかなか改善しなかったり…。
大切なのは子供の為にこうしようという気持ちだと思います。接し方などいろいろ試して変えれば、少しずつでも変わっていくと思います。
また、子供が成長することで改善するかもしれません。
気持ちを楽にしておおらかな気持ちで今というかけがえのない子供さんとの時間を大切にしながら成長を見守っていきましょう!