タバコは百害あって一利なしと言われる嗜好品ですが、妊娠中に吸っても大丈夫なのかと心配な妊婦さんも多いでしょう。
結論から言って、妊娠中のタバコは妊婦さんの体にもお腹の赤ちゃんにも影響します。
また、喫煙者の妊婦さんやご家族にタバコを吸う人がいる場合も、その付き合い方を改めて見直す必要があります。
この記事では、
- 妊娠中にタバコを吸っていることに不安を感じている人
- お腹の赤ちゃんのためにもタバコを辞めたいと思っている人
に向けて、妊娠中にタバコを吸うことで起こることや受動喫煙によって妊婦さんが受ける影響、またなかなかタバコを辞められない方でも禁煙できるヒントをご紹介します。
後から後悔しても遅いので、健康な赤ちゃんを産むためにぜひ正しい知識を身につけておきましょう。
妊娠中にタバコを吸うと赤ちゃんにどう影響するの?
妊娠中にタバコを吸うことは辞めるべきです。
なぜならタバコに含まれるニコチンなどの有害物質は妊婦さんの体だけでなく、赤ちゃんにも影響を及ぼすからです。妊娠中にタバコを吸うことによって起きる危険はたくさんあります。
- 流産や早産の可能性
- 低体重(2500g未満)での出生
- 胎盤位置の異常や胎盤早期剥離
- 赤ちゃんの奇形の発生
- 赤ちゃんの神経や精神発達への悪影響
もしこれらのことが起こってしまった場合、それはタバコを吸わなければ防げたものであるかもしれません。
そのため妊娠中の喫煙は非常に危険なものであるという認識を持ってください。
受動喫煙の場合は?タバコを吸う家族のいる妊婦さん必見!
妊婦さん本人がタバコを吸わなくても、一緒に暮らす家族の中に喫煙者がいる場合も注意が必要です。
なぜなら受動喫煙も本人がタバコを吸った時同様、体内に有害物質が取り込まれてしまうからです。そして起こりうる影響も同じです。
家族に喫煙者がいるとどうしても受動喫煙は避けられないことであるといえます。
煙を直接吸わなくても、喫煙者の服や体についた煙や吐く息にも有害物質は含まれています。
そのため妊娠中は周りの人にもタバコには気を使ってもらうべきです。
非喫煙者からするとタバコを辞められない気持ちは理解できないことかもしれませんが、まずはタバコが精神的にも肉体的にも依存性の高いものであることを受け入れてください。
そのうえでタバコによるリスクを十分に理解してもらえるようにご家族と話し合ってみてください。
私の周りのでは、奥さんが妊娠したのを期に禁煙した人達が何人かいます。
妊娠出産は女性がすることですが、産まれてくる赤ちゃんは家族にとっても大切な存在であることに変わりありません。
ご家族に喫煙者がいる場合にはタバコを辞めてもらえないかきちんと話し合うようにしましょう。
妊娠中にタバコを辞めたいと思ったら
タバコは気持ちの面では辞めたいと思っていても、体への依存があるので簡単にはいかないものです。
しかし妊娠中のタバコによる悪影響を考えると、辞めるべきであることは確かです。
なかなかタバコが辞められずにいる妊婦さんは、一度病院で相談してみることをおすすめします。
病院では喫煙者の妊婦さんに対してきちんと指導や必要に応じて禁煙外来での対応をしてくれます。
私の友人の話になるのですが、彼女は長年ヘビースモーカーで、妊娠が分かってからもしばらくはタバコが辞められなかったそうです。
辞めたいという気持ちはあるのにそうできない自分を責めて悩んでいました。
彼女は病院で自分がタバコを辞めれないことを打ち明け、禁煙外来にて禁煙療法をしました。
それからはタバコに手を伸ばしたいと思うことも時々あったそうですが、自分の体と赤ちゃんへの負担を常に考えるようにして結果禁煙に成功しました。
産婦人科でタバコを吸っていることを打ち明けるのは勇気のいることかもしれませんが、自分一人の力で辞められない場合には医療機関に頼ることも大切です。
一人一人に合った治療、解決法を提示してくれるはずです。
また日々の生活の中でも、タバコを吸いたい気持ちが出てきた時にうまく気分転換できるような趣味に没頭してみたり、ガムや飴を使って気を紛らわすこともしてみてください。
強い言い方にはなってしまうかもしれませんが、タバコは赤ちゃんにとって害でしかありません。
タバコが赤ちゃんに及ぼす影響をきちんと理解し、ご自身に合った方法で禁煙に取り組むようにしてください。
妊娠中のタバコの注意点まとめ
- 妊娠中にタバコを吸うのはやめた方が良い
- できれば家族にも吸うのを控えてもらう
- やめれない場合は禁煙外来で相談してみよう
タバコは妊娠中の体もお腹の赤ちゃんも危険にさらしてしまうものです。
なかなか辞められない妊婦さんは自分一人で抱え込まずに周りの手を借りてください。
そしてご家族にも理解してもらい、赤ちゃんをタバコの害から守りましょう。