卵かけご飯は妊婦が毎日食べても大丈夫?栄養価や糖質などもチェック!

妊娠すると、食べ物の好みが急に変わったり、無性に食べたいものがふと頭に浮かぶと妊娠前は我慢できたのに食べないと気が済まなくなってしまったりと、周囲の人も困惑するようなことが起きます。

また、「妊娠中は食中毒の危険を避けるために「生もの」は食べないように!」など本やインターネットサイトなどに掲載されているのを見てしまうと「我慢しないといけない」「無性に食べたいのに!!」思ってしまいますよね?

よく言われるのが、お刺身や生ハムです。しかし、生ものってそれだけではないです。

生卵だって「生もの」です。

そう言われてしまうと、食べていいのか不安になってしまうと思います。でも妊娠時、毎日食べたくなってしまう衝動に駆られてしまうかもしれません。

では、卵かけご飯を妊婦さんが食べたら本当にダメなんでしょうか?

今回はそんな疑問にスッキリお答えします。

卵かけご飯は妊婦が毎日食べると良くない?

結論から言うと、

「妊婦さんが生卵を食べてはいけない」というルールはありませんので、全然食べて構いません。

しかし、気を付けないといけないのがサルモネラ菌による食中毒です。

妊娠中は抵抗力も弱っていますし、食中毒になりやすい状態になっています。
また食中毒になってしまうと嘔吐や下痢、発熱といった症状がでます。

妊娠時は投薬も制限されますし、妊娠初期の場合、流産にもつながりかねません。妊娠初期は胎児にとって大事な時期ですので、安定期に入ってから食べるようにした方が無難でしょう。

いずれにしても、卵かけご飯を食べる際は、新鮮で冷蔵庫に保管している卵を使用するようにしましょう。過去に私の父はサルモネラ菌食中毒になりましたが、その卵は常温で保管していたようです。

お刺身のように傷んだ際に臭いもなかったようで、「変な臭いや味がしなかった」と言ってましたので、常温保管は絶対やめ、賞味期限がわからないものは避けましょう

私も実際妊娠時に食べていましたが、スーパーで買って3日以上たった卵は使わないようにしていました。 また、食べ物が傷みやすい夏場は控えたほうが良いかもしれませんね。




卵かけご飯は栄養価バツグン!妊婦に嬉しい効果とは

卵は「完全栄養食」とも言えるくらい、妊婦さんやお腹の赤ちゃんに嬉しい栄養が含まれています。

その中で知っておきたい栄養素は

  • 必須アミノ酸
  • コリン
  • メチオニン
  • ビタミン&ミネラル
  • リゾチーム

の5つです。

では、これら5つの栄養素の役割を説明します。

必須アミノ酸は赤ちゃんの体を作るのに重要な栄養素!

「アミノ酸」と言えば、体内で髪の毛や筋肉、皮膚、臓器や血液などを作るのに必要不可欠な栄養素です。

体内でアミノ酸が作られていますが、食事やサプリメントで補わないといけないアミノ酸がありそれを「必須アミノ酸」といいます。

アミノ酸は、一つでもレベルの低い物があると、他のアミノ酸もそのレベルまでしか働かないという特徴があります。
お米の場合、必須アミノ酸の「リジン」と「トレオニン」が不足ぎみ。
たまごはすべての必須アミノ酸が必要量を満たしているので、アミノ酸スコアは堂々の100です。

そこで、ご飯にたまごを1個プラスするとアミノ酸スコア100の抜群のたんぱく源に早変わり。
「たまごかけごはん」は、究極の栄養食だったのです。


引用元:日卵協

妊娠中期から後期にかけてお腹の赤ちゃんはお母さんのへその緒を通じて、必須アミノ酸を摂取しているので、重要な栄養といえます。

コリンで妊娠中の健康リスクを減らそう

「コリン」という栄養素は、なかなか聞きなれないですよね?
しかし、この「コリン」はお腹の赤ちゃんの脳の発達に、直接的な関連をする栄養素の1つです。

赤ちゃんの脳や神経系の発育に必要な栄養素で「葉酸」が有名ですが、この「葉酸」の代替物質を「コリン」はもっています。

また、妊娠中は体内の「コリン」が低下しやすく、低摂取になると神経管異常の危険性が上がります。さらに「コリン」には血圧を下げる効果もあるので、妊娠高血圧症候群の予防にも繋がります。




メチオニンで妊娠中のトラブル回避!

妊娠・出産によって女性の体は大きく変化します。

私は三男妊娠中に肌トラブルと浮腫みに悩まされました。体中は痒くてかきむしり、足が痛くなるほど浮腫みました。

みなさんの中にも、肌が痒くなったり、浮腫んだりと妊娠前には起きなかったトラブルに悩まされている方もいると思います。

そのようなトラブルに働きかけてくれるのが、「メチオニン」。

「メチオニン」はアレルギーの抑制があります。また、アミノ酸の一種ですので、肌の改善効果もあります。

さらに、「メチオニン」が不足すると、肝機能が低下し、利尿回数が減り浮腫みの原因にも繋がります。
体の老廃物の排除、代謝促進にも効果があります。

また、妊娠中だけではなく、産後に起こりやすい「産後うつ」。
「メチオニン」はうつ症状の改善効果もあります。

「メチオニン」は産前産後のママには嬉しい栄養素です。




ビタミン&ミネラルで赤ちゃんを守れる体にしよう!

よく妊娠中のビタミンの過剰摂取が心配という書き込みがありますが、食事から摂る分には問題はありません。

ビタミンBが不足すると妊娠悪阻、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病の発症に関わるといわれています。とくに妊娠悪阻中は食事も摂れない状態になるので、ますます悪化してしまいます。

また、ビタミンDは骨を形成するのに必要な栄養素です。

そして妊娠中に不足しやすいのが「ミネラル」。ミネラルが不足する体のあちらこちらに異常が現れます。

骨粗鬆症の原因になったり、イライラしたり、貧血症状を起こしたり、浮腫みや足がつるなどの異常が見られます。

特に、妊娠中はお腹の赤ちゃんに栄養を取られてしまうので、ママの体に上記の様な異変が起きやすくなります。

リゾチームで免疫力UP!!

「リゾチーム」は抗菌作用があり、薬にも使用されている栄養素です。白血球の免疫力を高める作用があり、炎症が起きた組織の修復にも作用する働きがあります。

妊娠中は抵抗力が落ちやすく、風邪などにもかかりやすいので注意が必要です。

卵1個でこれだけの栄養があると思うと、たくさん食べたくなりますが、妊娠時の食べすぎは、体重の増量やカロリー過多になりますので気をつけましょう。




卵かけご飯は太る?糖質やカロリーもチェックしておこう!

前項の最後で触れましたが、栄養価が抜群、そして美味しいからといって食べすぎてはいけません。
では気になる糖質やカロリーはどうなんでしょう。

お茶碗1杯で

  • 糖質は約61g
  • カロリーが374kcal

です。

女性の1日の摂取カロリーは約1800~2000kcalといわれています。

また、妊娠初期は50kcal、中期は250kcal、後期で450kcalと妊娠時は追加摂取カロリーがあります。
そう考えると、卵かけご飯1杯は低カロリーだと思います。

しかし、卵かけご飯でトッピングを楽しむ方も・・・。
トッピングが高カロリーになってしまうと、大いに太る可能性が出てきてしまいます。

食べすぎたり、塩分の摂りすぎになると、妊娠中毒症になってしまいますので、注意しましょう。




卵かけご飯で楽しいマタニティライフを過ごそう!

栄養価も抜群、そして美味しい卵かけご飯。新鮮な卵を選び、食べすぎたりしなければとてもいい食品です。

妊娠前まで朝食を抜いていた方、また上のお子さんがいてバタバタして食事をとっている経産婦さんにとっては手間暇かけなくても栄養をしっかり摂れる卵かけご飯は手軽な朝食になります。

私もちょっと前まで妊婦でしたが、毎朝3人の子供の準備をし、夫と自分のお弁当を作り・・・。
そうこうしていると自分の食事時間がなくなります。

でも朝食を抜いてしまうとお腹が減ってしまいますので、ちゃちゃっと朝めしで「卵かけご飯」を食べる回数が多かったです。

しっかり食べてママもお腹の子も元気に過ごしましょう!

卵かけご飯は鮮度を気にかけていれば、妊婦さんにとっては強い味方なのかもしれませんね。










コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください