現代では、気軽に使われている言葉のひとつでもありますよね。
この言葉は、麻雀をやったことのある方なら、ご存知でしょう。
麻雀をやったことのない方でも、ニュアンスはわかる、という方は多いと思います。
でも、どんな時にどう使えばいいのだろう?
この使い方は間違ってはいないかな?とちょっと不安になる方もいると思います。
そんな方々へあんぱいを調べて説明させていただきます。
あんぱいの意味
あんぱいとは、
・安全な選択。
・危険が少ない選択。
の時に使われる言葉です。
他に俗語として
・当たり障りの無い事柄。
・無害な様子。
・リスク(危険や失敗)が少ない。
・可もなく不可もない。
としても使われます。
「あんぱい」の「あん」は「安全」の「安」ということですね。
それでは、「あんぱい」の「ぱい」はなんでしょうか?
「あんぱい」の「ぱい」は「牌」のことです。
「牌」といって一番に思い浮かぶのは、麻雀で使われる「麻雀牌(まーじゃんぱい)」ではないでしょうか。
つまり「あんぱい」を漢字で書くと「安牌」ということになりますね。
以下、三省堂 大辞林での解説です。
・麻雀で、捨てても相手に上がれることのない牌。
・転じて、事をなすに当たってなんの害もなく扱いやすい人や選択肢のこと。
あんぱいの由来
安牌はもともとは麻雀で使われる「安全牌(あんぜんぱい)」という言葉でした。
麻雀では、自分が捨てた牌で相手にあがられると負けてしまいます。
麻雀において、捨てても相手にあがられる危険性がないか、あっても危険度の少ない牌を「安全牌」と言います。
逆に相手にあがられてしまうリスクのある牌のことを「危険牌」と言います。
麻雀において、「この牌を捨てても相手はあがらない」
「あがられる心配のない安全な牌」
それが略されて「安パイ」ということです。
一般的な俗語として使われているので、文法等には厳しくはありません。
しかし、かしこまった場での利用は控えた方が良さそうです。
あんぱいの使い方・事例
使い方としては、
「安パイばかり選んでないでたまには冒険してみたら?」
「いつも安パイな答えばかりだね。」
「この店で人気のあるこのメニューは安パイだね!」
「安パイな企業に就職を決めた。」
良くもならないけど悪くもならない。
消極的なイメージで使われる言葉のようです。
例えば、「あなたって本当に安パイな人生だよね」
と言われた場合、それを褒め言葉として受け取れるでしょうか。
そんな風に言われたら、自分の人生ってつまらないのでは?と
思ってしまったりするのではないでしょうか。
どちらかといえば、ネガティブにとらえられてしまう言葉かもしれません。
みんながみんなそう感じるわけではないのかもしれませんが、
そう受け取る人もいる、と思って使うべき言葉かもしれないですね。
【まとめ】
「安パイ」を調べた結果、「安全である」ということはわかりました。
しかし「安全」というより、「危険はないが満足いく結果も見込めない」といった意味合いの方を強く感じました。
でも麻雀の場合では大事な局面の時に振らず(負けず)に済むのだから大事なのかもしれません。
しかし、麻雀ではなく一般的に使う「安パイ」とは「ノーリスクノーリターン」や「無難」といった意味として考えられます。
人に対して使う際、そんなつもりはなくても「害も益もなく扱いやすい人」といった意味として受け取られてしまうと
相手に嫌な気持を与えてしまうことになりかねません。
気軽に使われている言葉ですが、今後は人に対して使う時は気を付けましょう。