銅鍋の成分は人体に危険?【緑青の毒性はウソだった】

プロの料理人たちの多く愛用している銅鍋。

お値段は張るものの、ステンレスやホーローの鍋とは違い熱電導率がとても良く、お手入れをしっかりしていれば一生使えるとまで言われています。

しかし、銅鍋の成分である緑青が人体に良くない影響を与えるという噂も耳にしますし、それにより銅鍋を使うことをためらっている人も多くいるのではないでしょうか?

そんな心配をされている方々のために、今回のこの記事では、

・銅鍋の成分は人体に悪影響を与えるのか?
・緑青(ろくしょう)にはどのような毒性があるのか?
・銅鍋を使うときの注意点

ということについてご紹介していきたいと思います。

銅鍋の成分は人体に危険?

料理に使うためのアイテムである銅鍋が、実は人体に悪影響を与えてしまう可能性があるという噂を聞いたことがあるかもしれません。

しかし、銅鍋で料理をすること自体は特に危険性はありません

銅鍋が危険と言われているのは、銅に付着したサビである「緑青(ろくしょう)」のことを指しています。

そもそも和食割烹などでは銅鍋の行平鍋がよく使われていますし、銅鍋自体が危険だというのであればそういったお店で出されている料理はすべて危険なのか?ということになってしまいますもんね。

銅に付着したサビの緑青が危険だということは、つまりしっかりと銅鍋のお手入れをしていればなんら問題はないということになります。

ただ、緑青が危険だという話にも実は事実とは異なる部分があるようなのです。

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緑青(ろくしょう)の毒性はウソだった

今でこそ少し値の張る調理アイテムとなっている銅鍋ですが、戦前くらいまでは一般家庭でも普通に使われていました。

銅鍋が一般的に使われていた時代、確かに緑青は人体にとって危険、毒性があるというように周知されていました。

ちなみに緑青というのは、銅の素材が腐食し発生するサビのことを指します。

緑青=塩基性炭酸銅という化合物です。

読んで字のごとくでこのサビは緑色をしており、その見た目から緑青は猛毒であるという認識がされていました。

一般的にそう認識されていただけでなく、学校の教科書や辞書などでもはっきりと「緑青は有毒物質である」との表記もなされていたのです。

しかもそのような表記がされていたのは、ほんの20年ほど前までの話。

ところがこれは誤った情報だったようで、科学的にも全く根拠のないデマだったということが後々分かっています。

緑青は水に全く溶けない物質であり、これが銅鍋に残ったままの状態で調理をしたとしても物質が料理に溶け込むということは全く無く、それが体内に蓄積されていいくということもありえません。

これは国の研究所が実証実験を行い、その結果を受けて当時の厚生省が公に発表しています。

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銅鍋の使い方と注意点

銅鍋は耐久性に非常に優れており、ちゃんと手入れをして使っていれば一生ものとも言われる鍋です。

そのため、使用後の日々の手入れは必要不可欠です。

手入れの際には、以下のことに気を付けてください。

・洗ったあとはしっかり水気を取り除く
・焦げ付きを落とす場合は鋭利なものを使用しない
・調理後の食べ物を銅鍋に入れたまま保存しない

銅鍋はサビが付きやすいので、洗ったあとはしっかりと水気を拭き取っておかなければすぐにサビが発生してしまいます。

また、水道水に含まれるカルキという成分も付着し、なかなか落ちないという状態になってしまいます。

そして調理後銅鍋に焦げ付きが残ってしまった場合には、傷が付いてしまうので決して鋭利なものは使わず、鍋でお湯を沸かして焦げ付きを柔らかくして落とすようにしてください。

一番気を付けてほしいのが、銅鍋で調理をした食べ物を銅鍋に入れたまま保存しない、ということです。

こうしてしまうことで銅イオンという物質が発生し、中毒を起こしてしまう危険性があるからです。

実際にこれが原因で嘔吐や下痢を引き起こしてしまった人がいるという報告もあります。

【まとめ】銅鍋は使い方や手入れ次第で優秀な調理アイテムに!

銅鍋は、使い方に気を付け、日々の手入れをしっかりしていれば一生ものの優秀な鍋になります。

・銅鍋の成分は人体に有毒と言われているが、その事実は無い
・銅鍋にできる緑青というサビは有毒物質であると言われていたこともあるが、現在は無害であると証明されてある
・銅鍋を洗ったあとに水気を拭き取る、調理後の食べ物を入れたまま保存しない等、扱い方に注意していれば安全に長く使うことができる

銅鍋は値は少し張るものの、優秀な調理アイテムであることは間違いありません。

あなたもこれを機に、銅鍋ユーザーになってみてはいかがでしょうか!?