手作り牛乳寒天の日持ちはどのくらい?食中毒の危険性はある?

昔ながらの冷たい手作りおやつといえば、牛乳寒天を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。

私も母の手作りを食べたし、子どもが小さいときに自分も作ってあげました。

今はコンビニやスーパーの普及で、簡単におやつも手に入りますが、やはり手作りにはかなわない部分も多いと思います。

手作りならではの甘さや、量なんかは市販品と格段に違うと感じますが、日持ちも違うのです。

「この前作った牛乳寒天、まだあったね。早く食べないと悪くなっちゃうよ」
そう、このような会話をしているうちに牛乳寒天はどんどん傷んでいきます。

今回は、手作りの牛乳寒天の日持ちや危険な食中毒との関係についてご紹介したいと思います。

手作り牛乳寒天の日持ちはどのくらい?

牛乳と砂糖のみで作って、すぐ冷蔵庫に保存した場合は1週間程度、果物を入れた場合は2~3日が限度ですね。

この日持ちについては、缶詰の果物ならもう少し持ちますが、生の果物では水分が出る量が多いので日持ちを考えて使うなら缶詰がおすすめです。

寒天には粉や棒など種類がいろいろあり、原料は同じテングサです。

乾燥食品なので寒天自体はかなり日持ちしますが、牛乳などを加えて調理しているという牛乳寒天は日持ちの期間がグッと短くなってしまうのです。

牛乳の賞味期限もだいたい1週間なので、長く日持ちさせたいなら具を入れずに作っておいて、食べるときに果物やシロップをトッピングするといいですね。

何といっても保存料なしの手作りで牛乳を使うので、1週間はあくまで目安です。

冷蔵庫内の温度も一定ではないことから、できるだけ早めに食べきりましょう。




食中毒の危険性はある?

食中毒の危険性、結論から言えばあります!

その原因には、手作り牛乳寒天の材料も関係しているんです。

牛乳(乳製品全般)には黄色ブドウ球菌、生の果物には大腸菌を発生させる要素があるんです。

そう、牛乳寒天を手作りする際の材料にはほとんど食中毒を起こす可能性があるということになります。

だからといって作らないというのもおかしな話。

食品のほとんどが何かしらの菌を生む可能性があるので、調理前に材料に気を配って調理後は早めに食べきるという点に注意すれば、食中毒はだいたい防げます。

特に牛乳は新鮮なものを使うようにしましょう。

作る工程で、一度牛乳を入れた寒天液が冷める段階の60度前後くらいが一番菌が繁殖しやすいといわれています。

放置して冷ますより、氷水を張ったボウルやバットに寒天液を入れて急冷させる工夫も食中毒を防ぐ一つの手です。

果物を入れたい場合は生の物ではなく、缶詰を使うようにすると危険性は少し減りますね。

大事なのは清潔な場所で、清潔な調理器具と手で料理することですので気を付けましょう。




冷凍保存はできる?

結論から言うと冷凍保存、できません。

多く作っちゃった…、という時に真っ先に冷凍しようと思うのは、自然なことです。

そもそも牛乳寒天の主原料の寒天は、もともと冷凍と解凍によって水分を蒸発させて作られています。

その寒天を再冷凍や再解凍することで離水してしまうので、プルプルだった食感はシャリシャリになって牛乳寒天とは思えないほど。

冷凍保存は、牛乳寒天の魅力の一つである「食感」が完全に消えてしまうのでおすすめできません。

手作り牛乳寒天は日持ちしない

市販の保存料入り牛乳寒天なら、長いもので60日もつ商品もありますが、手作りは保存料等が入っていない分、日持ちはしません。

手作りのやさしい味わいが魅力の牛乳寒天、日持ちや食中毒の危険性についてまとめました。

※原料の性質や保存料のない手作りのため、日持ちはしない。
原料の牛乳がそもそも1週間程度の賞味期限のため、作ったら早めに食べきるのが原則です。
牛乳と糖分で作った場合に比べ、果物等を加えた牛乳寒天はさらに日持ちはしません。
どうしてもすぐ食べきれない時は、必ず冷蔵庫で保存し、果物入りの場合はさらに短い2~3日で食べるようにしましょう。
また、寒天の性質上冷凍保存はできません。

※牛乳寒天で食中毒を起こさないとは断言できない
牛乳も果物も、状態によっては細菌を発生させないとは言えない食品です。
材料の新鮮さと、清潔な調理に気を付けることが食中毒を防ぐ方法の1つでもあります。