みなさん、こんにちは!
パスポートと言えば、海外旅行の必需品。
これがないと、飛行機に乗ることもできませんよね。
一方の国内旅行は、たとえ飛行機を利用するとしてもパスポートは不要。
海外旅行未経験の方の中には、パスポートを持っていない、作ったことがない、という方も多いでしょう。
しかし…果たして、すべての国内線において「パスポートは一切不要!」と言い切ることは出来るでしょうか?
そう問われると、少し疑問に感じることもありますよね。
そこで今回は、国内線においてパスポートは一切不要なのかどうかについて調べてみました!
日本で暮らす在日外国人の方の情報も交えてみましたので、ぜひ参考にしていただければ幸いです!
全ての国内線はパスポート不要?
日本国内を移動するための国内線。
この場合、「日本国籍の所有者であれば、すべての国内線利用においてパスポートは一切不要」と言い切ることが出来ます。
しかしここで「北方領土は?」と疑問に思われる方もいるかもしれませんね。
歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島の4つの島をさす北方領土は、北海道のすぐ上に位置する島々。
その領土をめぐり、ロシアと日本の両国が自国であると主張していますね。
実はこの島を訪れるには、2018年現在「パスポート、ビザ(査証)が必要」となります。
これはどういうことかと言うと、北方領土は現在ロシア領サハリン州に所属であり、日本の領土(つまり国内)ではないという扱いのもとにあるためです。
漢字で島の名がついていることもあり勘違いしやすい部分ではありますが、こうした理由から「国内旅行はパスポート不要」と言い切れてしまうというわけです。
ただし、北方領土へのパスポートを使用した旅行は、「北方領土が日本国領土ではない」ことを認めるのと同じこと。
そうした理由から、日本政府は北方領土への入域をしないよう呼び掛けています。(ただし犯罪ではないため、ロシア旅行の一環として、実際に行くことは出来るようです)
大変デリケートな国際問題ですが、こうした事情があることも覚えておくと良いでしょう。
日本でパスポートが必要な場所はある?
国内線の利用について、日本国籍所有者であればパスポートがいらないことがわかりましたね。
では、「日本国内においてパスポートが必要になる場所・場合」というのはあるのでしょうか?
■米軍基地(べース)
日本国内に点在する米軍基地は、基本的にアメリカ領土となります。
事前の申請手続きが必要なことに加え、入場時には「写真つき身分証」の提示が求められます。
そのため、運転免許証やパスポートの提示が必須となります。
■外国船を利用したクルーズ
国内発着のクルーズ旅行に参加する場合、外国船を利用するツアーの場合はパスポートが必要です。
これは外国船の場合、「旅行中に日本国以外のどこかに一度寄港しなくてはいけない」というルールがあるため。
そのため、発着が日本国内であったとしても、旅行中に海外に立ち寄ることになるのです。
もちろん申し込み時にこうした案内はあるでしょうが、外国船クルーズは必ずパスポートが必要になることを覚えておきましょう。
在日外国人の国内線利用ではパスポートは必要?
最後に、在日外国人の方の国内線利用におけるパスポートの必要性について。
基本的には、外国人の方であっても国内線利用時にパスポートをチェックをされることはほぼありません。
場合により身分証の提示を求められることはあるかもしれませんが、在日の方であれば「在留カード」と呼ばれる身分証がその代わりとなります。
在留カードは、日本に中長期滞在する外国人に対して交付されるもので、外国人の方はこれを常時携帯する義務があります。
つまり国内線利用にパスポートは不要ですが、在留カードは時と場所に関わらず、常に持っている必要があるということ。
在留カードを携帯していない場合や拒否した場合には罰金が課せられますので、ご注意ください。
まとめ
今回は、国内線利用においてパスポートが必要になるかどうかについてまとめてみました。
ポイントは3点。
- 日本国籍所有者であれば、国内線の利用に関してはパスポートは一切不要
- 米軍基地への入場や外国船クルーズを利用する場合には、パスポートが必要になる
- 中長期滞在の在日外国人の方も、日本国内での国内線利用においてパスポートは不要だが、在留カードは常時携帯義務がある
以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!