日本には、一年の終わりの頃にお世話になった相手に対して、感謝の気持ちを込めてお歳暮を贈るという習慣がありますよね。
実際にお歳暮を贈ったことがある・もしくはお歳暮をいただいたことがあるという人もいるのではないでしょうか。
自分がお歳暮をいただいたとき、相手の方に対してどんなふうにお礼をしたら良いのかわからないこともあるでしょう。お歳暮のお返しにはどのようなマナーがあるのでしょうか。
そこで今回は、実際に自分がお歳暮をもらった時、お返しについてどのようなマナーがあるのかについてお伝えします!
そもそもお歳暮のお返しは必要なの?
お歳暮は、目下の人が目上の人に対して日頃の感謝の気持ちを込めて贈るものになります。
このため、お歳暮に対しての「お返しは必要ない」と考えられていますが、自分と同格の相手に対してはお返しを送ることもあります。
お歳暮のお返しマナー・お礼状について
お歳暮を頂いた場合は、お礼状を送ってお礼と感謝の気持ちを伝えることがマナーです。
お歳暮を受け取ったことに対して、お礼と感謝の気持ちを書面で相手の方に伝えるようにしましょう。
また、お礼状を送ることで、自分がお歳暮を受け取ったことを相手に伝えることができますので、お歳暮を受け取った後は速やかに相手の方にお礼状を送ってお礼と感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
また、自分と親しい間柄の相手に対してお礼をする場合は、電話やメールを使ってお礼の言葉を伝えても、相手の方に失礼になる事はありません。
自分よりも目上の方であっても、まずは電話やメールでお礼の言葉を伝え、後日改めてお礼状を送って感謝の気持ちを伝えても大丈夫でしょう。
お歳暮のお返しマナー・のしについて
お歳暮のお返しをする時、お歳暮にのしをつける場合は、相手との関係性によってのしの種類が変わってきます。
お歳暮のお返しを送る相手が、自分の友人・同僚などのように自分と立場が同じ相手の場合で12月下旬までにお返しを送る時は「御歳暮」と書かれたのしをつけてお返しをしても問題はありません。
12月20日以降、その年の年内にお歳暮を贈る場合は「寒中御見舞」ののしをつけて送りましょう。
年明けの松の内(1月7日)までに送る場合は「御年賀」ののしを、それよりも後の場合は「寒中御見舞」ののしをつけるようにしましょう。
自分よりも目下に当たる人へのお返しは「御礼」ののしをつけましょう。
【同格の相手の場合】
- 12月20以前・・・「お歳暮」
- 12月20以降・・・「寒中見舞い」
- 1月1日〜1月7日・・・「御年賀」
- 1月8日以降・・・「寒中見舞い」
【目下の相手の場合】
- 「御礼」
お歳暮のお返しマナー・お返しをする時期は?
お歳暮をいただいた後、相手の方にお返しを送るタイミングについては、なるべく早めにお返しをすることが望ましいです。(できれば3日以内)
お返しを送るまでに時間が空き過ぎてしまうと、お歳暮のお返しだと相手の方に認識されないことも考えられます。
自分のもとに12月20日までにお歳暮が届いた場合は、相手の方に対して年内中にお歳暮のお返しを送るようにしてください。
お歳暮が届いたのが年内のぎりぎりのタイミングだった場合、お返しを送る時期の目安は年が明けてからの松の内までにお返しをするようにしてくださいね。
お歳暮のお返しマナー・金額のルールについて
お歳暮のお返しを送る場合の金額については、相手にいただいたお歳暮の金額と同額~半額程度のことが多いです。
ですが、相手との関係性を考慮して、良い関係を続けていきたい場合は、同額のお返しをすることが多いです。
自分がいただいたお歳暮よりも高価なものをお返ししてしまうと、「今後の御歳暮はいただきません」という意味合いに受け取られてしまうこともあるため、注意してくださいね。
お歳暮のお返しまとめ
- お歳暮は目下の人が目上の人に贈るもののため、特にお返しをする必要はない
- お歳暮を頂いた場合は、お礼状を送って受け取ったこととお礼の言葉を伝える
- お返しに付ける「のし」は、送る相手との関係性とお返しをする時期によって変わる
- お歳暮のお返しをする場合の金額は、相手と同じくらいの金額~半分の金額を目安にする
お歳暮は基本的に目下の人目上の人に対して贈るものになります。
目下の人が日ごろの感謝の気持ちを伝えるためにお歳暮を贈るようになりますので、基本的にはお返しをする必要はありません。
ですが、円満な人間関係にするために、自分と同格の人や目下の人にもお返しをすることがあります。
のし書きやお返しの時期、金額の目安について確認して、相手の人に失礼のないようにしましょう。
お歳暮をいただいた場合は速やかにお礼状を送るようにしてくださいね!
そうすることで、相手にお歳暮を受け取ったこととお礼の気持ちを伝えることができますよ!