しょうが、大葉、みょうが、ミツバ、クレソン、などなどたくさんの種類がありますが、今回の主役は特に香りが特徴的なパクチー。
タイ料理やアジアンフードによく使われるパクチーですが、香りが強く好き嫌いがはっきり分かれる野菜の代表格でもありますね。
しかしこの香り、カメムシに似ているという噂も…?
さらにこの香りへの好き嫌い、もしかしたら遺伝子で決まっているという噂まで…!
ということで今回はこれらの謎を含め、パクチーの秘密を解き明かしていきます!
パクチーとカメムシ、なんと匂い成分が同じだった!
さて突然ですが、みなさんはパクチーの和名をご存知でしょうか。
なんと、その名も「カメムシソウ」!!
カメムシと匂いが似ているために付けられたというこの名前、なかなか刺激的なネーミングですよね。(ちなみ英語ではコリアンダーと呼ばれています)
この名前、実はそんなに的外れでもないのですよ。
パクチーの持つ独特な香り成分の正体はデセナールや、ヘキサナールと呼ばれるもの、これがなんとカメムシと共通の匂い成分なのです。
しかしパクチー自体はビタミンAやC、カルシウム、鉄分も含まれ、食物繊維も含まれるとても優秀な野菜。
また、好きな人にはとことん愛される野菜なのに、どうしてこんなにも好き嫌いの差が出てしまうのでしょうか?
パクチーの好き嫌いが遺伝子で決まる説の真相
ここまで差が大きいのには、実は遺伝子レベルで好き嫌いが決まっているという説がまことしやかに囁かれています。
パクチーとカメムシ共通の匂い成分、デセナールやヘキサナールは、アルデヒドと呼ばれる匂い成分の仲間。
このアルデヒドに関して、特定の遺伝子が反応することがわかっており、その遺伝子の変異体をもつ人はアルデヒドへの反応がより強く現れるというのです。
アルデヒドはそもそも石鹸や香水などに含まれる匂い成分であるため、変異遺伝子を持つ人の脳では、アルデヒドを持つパクチー=食べられないもの、として認識されてしまうそう。
なので人によってはどうしても受け入れられない香りに感じてしまうのですね。
もはや好き嫌いのレベルを超えた受け付けない香りのようです。
(食べ物の匂いじゃないんだもん…)
パクチーの代用でカメムシってマジ!?その味はいかに…
カシューナッツ買ってきたのでレシピ見ててパクチーって書いてあるが買ってないので、「パクチー 代用」でググろうとしたらサジェストで「カメムシ」って出てきた。それはいくらなんでも危険だと思う。
— CAFFEIN(弱音ハクの人) (@caffein89) 2018年7月30日
ネットでパクチーを検索していると「パクチー カメムシ 代用」というヤバめのキーワードが出てきます。
実際にカメムシはパクチーの代用になるのでしょうか?
調べてみたところ、実際に食した方のブログを発見しました。
パクチー系代表クサギカメムシをいろいろ食べ比べてみるた│ざざむし。
画像もふんだんに使ってあるので、苦手な人は見ない方が懸命かもしれません。笑
内容としては、
素揚げ、茹で、チョコ、ゼリーなど、ありとあらゆる調理法でカメムシを調理して食されています。
味はパクチーに近いといえば近いようですが、やっぱりカメムシの味って感じみたいです。
さすがにパクチーの代用として使うのは現実的ではなさそうですね。
カメムシ食べちゃった人も!?世間の反応をチェック!
事故ってカメムシ食べたことあるけどパクチーって本当にカメムシの味するんだなって……… pic.twitter.com/7YKQ1Quk7E
— わたこ (@wata_bg125) 2018年5月11日
わたしアクシデントでカメムシ食べたことあるけど全然パクチーじゃないよ
パクチーはまじでうまい
カメムシは苦い この世の緑をぜんぶ煮詰めた味がした— もりなが (@molly_miki) 2018年5月4日
今日、初めてパクチー食べたけど めちゃめちゃカメムシやん
— Ca-Chu (@DJ_Ca_Chu_O2C) 2018年5月20日
「パクチー」って、食べると「カメムシ」の味がするのはワシだけかいの?
— じぃじnoぼっと (@jiyji_Ro_bot) 2018年5月25日
パクチーが嫌いな人の理由に「カメムシみたいな味がする」ってのがあるけど、前に会ったパクチーが嫌いな人は実際に口の中にカメムシが飛び込んできて味わってしまった実体験があったそうなので説得力があった。
— masanaga (@twinaga) 2018年5月25日
カメムシの匂いを生まれて初めて嗅いだ!パクチーみたいだと思った
— み (@3284ayana) 2018年5月25日
パクチー初めて食べたんだけどカメムシやんあれ
— Works@No Mark (@WY566) 2018年5月23日
パクチーは存在を認めていない あんなんカメムシやんけ
— 珠🦋 (@archerhiiz) 2018年5月17日
やはりパクチーとカメムシを結びつけている人はかなり多いみたいですね。
実際にカメムシを食べたことがある人の意見は「似てる派」と「似てない派」で分かれている感じでした。
そういえば人の味覚というのは味成分と匂い成分が融合したものだと聞いたことがあります。
なので、匂い成分はかなり近いけれど味成分はちょっと違うという感じなのかもしれませんね。
勝手なイメージですが、カメムシの方が苦味成分が強そうな気がします。
工夫次第で食べられるかも?パクチー匂い克服法
先にも述べた通り香りのクセが強いパクチーですが、栄養面で見るととても優秀な野菜。
うまく工夫して食べられるようになったらなんだか嬉しくないですか?
ここではそんなパクチーの匂い軽減法を挙げてみます。
軽減法①乾燥パクチー
その名のとおり乾燥させたパクチーで、乾燥パセリのように飾り付けに使ったり、炒め物やスープにも使えます。香りはほのかに残る程度。
軽減法②パクチーオイル
オリーブオイルにパクチーを塩と一緒に漬けたもの。オイルにパクチーの香りがうつって、香り高いオイルに仕上がります。パスタと和えたり、ドレッシングや炒め物にも使えますよ。
軽減法③パクチードレッシング
オリーブオイルと酢、醤油などに刻んだパクチーを混ぜて作ります。このほか、シーザードレッシングやマヨネーズベースのドレッシングにパクチーを使うことで、生の状態に比べてだいぶ香りがマイルドになります。
軽減法④パクチーおにぎり
少し趣向が変わっておにぎりに混ぜ込んだもの。めんつゆや醤油などで味付けをしたごはんに、刻んだパクチーを混ぜ込みます。高菜の混ぜ込みご飯のように仕上がって、見た目にも綺麗なおにぎりができますよ。
以上のような工夫レシピで、栄養満点なパクチーを少しずつ食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。
パクチーとカメムシまとめ
独特な香りのパクチー、好き嫌いが遺伝子のレベルでインプットされているとは驚きでしたね。
カメムシと本当に匂い成分が似ているということも科学的に証明されていました。
苦手な方にはとことん強力なあの匂いですが、野菜としては優等生のパクチー、少し匂いを軽減する方法もいくつかご紹介しました。
好きな人はとても好きな香味野菜、苦手だった方もチャレンジしてみては…?