最近テレビCMなどで、キシリトールを全面に推している商品をよく目にします。
歯磨き粉やガムなど、キシリトールの含まれているものが多いです。
虫歯予防目的で含まれているようで、なんとなく良い様な気がして「キシリトール入り」のものを選んで購入していました。
歯に良いとされるキシリトールですが、人工甘味料の一種。
人工甘味料といえば、あまり体に良いイメージがありません。
インターネットで検索してみると、流産やガンなどとても怖いキーワードがたくさん出てきました。
果たして、キシリトールは危険なのでしょうか?
今回はその疑問にお答えしたいと思います。
キシリトールとはいったい何なのか?
そもそもキシリトールとはいったい何なのでしょうか?
キシリトールとは人工甘味料の一種で、口に含むとスーッとした冷涼感があるのが特徴的です。
冷涼感がある特徴から歯磨き粉やガムに含まれていることが多いですが、それだけが理由ではありません。
虫歯菌の増殖を抑制してくれるという特徴があり、虫歯予防のために使用されています。
キシリトールは危険なの?噂の真相について
キシリトールは天然成分から作られており、安全性が高いと言われています。
WHOなどでも虫歯予防の効果や安全性について認められています。
しかしネット上では、キシリトールを食べると流産の危険性がある、ガンになる危険性があるなどの情報がたくさん書かれています。
その情報の真相についてご紹介していきます。
キシリトールを食べるとガンになる危険!
世界的に安全性を認められているキシリトールですが、ネット上ではガンになる危険性についての噂があります。
しかしこれは、人工甘味料の中に発がん性を疑われたものがあり、それがガムに含まれていたことから「キシリトールが危険」だと誤った情報が流れてしまいました。
先にも紹介したように、キシリトールは天然由来のもので安全性が認められています。
そのため、キシリトールを食べてもガンにはなりません!
キシリトールを子供が食べると危険!
キシリトールを子供が食べると危険だと言う噂がありますが、これは様々な視点から危険だという噂に繋がったようです。
キシリトールの副作用で、摂取し過ぎると下痢を引き起こすことがあります。
体の小さい子供の場合大人よりも少ない量で下痢になりやすく、「キシリトールを食べて下痢をした=キシリトールは危険」となってしまったのだと思います。
大人の物よりキシリトールを薄めたものもあります。
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また、キシリトールの原料でトウモロコシを使われることがあります。
このトウモロコシが遺伝子組み換えのものだった場合の心配から、キシリトール全般を危険だとする噂が広まってしまったのでしょう。
そのため、子供がキシリトールを食べても危険とは言えません!
犬がキシリトールを食べると危険!
犬がキシリトールを食べると中毒性があり、死亡してしまう可能性があります。
犬がキシリトールを摂取すると、インスリンが大量に放出されて低血糖状態になります。
また、肝機能の低下を引き起こして死に至る場合もあります。
そのため、絶対に犬にはキシリトールを食べさせないでください!
妊婦がキシリトールを食べると流産の危険!
妊婦がキシリトールを食べても流産するわけではありません。
先にも挙げたように、キシリトールはたくさん摂取すると下痢を引き起こす作用があります。
下痢をすると腸が大きく動き、すぐそばにある子宮が収縮されます。
子宮収縮は頻繁に起こると流産の危険があり、そのことから「キシリトールは流産を引き起こす」という噂に繋がったのではないでしょうか?
妊娠中、特に悪阻の時期は虫歯予防ができ冷涼感のあるキシリトール入りの物を食べる妊婦さんが多いと思います。
下痢をしてしまわない程度に、口の中をサッパリさせていときに少し食べる程度なら危険ではないと言えるでしょう。
小さい子供が食べられるものならキシリトールが多く含まれていないので、妊娠中に食べても安全です。
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まとめ
キシリトールは危険!という噂の真相を調べた結果、ほとんどがデマ情報でした。
- 発がん性のある人工甘味料が存在する
- キシリトールを過剰摂取すると下痢になりやすい
- 原材料のトウモロコシに遺伝子組み換えの可能性
これらのことが「キシリトール=危険」という噂に繋がりました。
キシリトールは人工甘味料ではありますが、世界的に安全が認められた天然由来の甘味料です。
虫歯予防効果もあり、摂取容量を守ってさえいればとても良いものだと思います。
しかし、「犬がキシリトールを食べると危険!」という噂は本当です。
人間には悪い影響はありませんが、犬には重い中毒性があって危険です。
絶対に食べさせないようにしましょう。