砂糖と同じように甘さを出すときに使われることがあるトレハロース。
食品に多く使われており、ジャガイモやトウモロコシといった穀物のデンプンから作られています。
トレハロースは糖類ですので食品の甘味を出すために使われるのはもちろんのことながら、食感を良くする目的で使われることもあるんですよ。
甘さは砂糖の45%程度ということで甘味が強すぎず、上品な甘さを出したいときなんかにトレハロースを使うのが最適です。
さて、そんな便利なトレハロースですが、実は体に悪いと噂されています。
ですがこれは人工甘味料と勘違いされた悲しい誤解なのです。。。
ということで今回は、
・トレハロースって体に悪いの?
・トレハロースのメリットとデメリットとは?
・トレハロースを使うときに気を付けた方がいい注意点とは?
ということについてご紹介していきたいと思います。
トレハロースが体に悪いは嘘!天然由来の安全な食品です
トレハロースに対して悪いイメージをお持ちの方の大半は、これを人工甘味料だと勘違いされているのではないでしょうか。
たしかに人工甘味料は体に悪いということが言われている節もありますが、トレハロースは天然由来の成分から作られている糖です。
食品に使われる多くのトレハロースがジャガイモやトウモロコシから作られていると先述しましたが、しいたけやしめじ等のキノコ類、海藻なんかにも含まれている成分なのです。
ですから世界規模で見てみても、安全性の高さは保証されています。
一日の摂取限度量が特に指摘されていないくらいには安全性が高いということが窺えます。
トレハロースのメリット・デメリットを解説!
そんなトレハロースには、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
トレハロースのメリット
- 食品を長持ちさせることができる
- 化粧品や入浴剤などにも使える
- 砂糖よりも血糖値の上昇が穏やかになる
トレハロースは甘さを出すだけが役割ではありません。
食品の日持ちを長くすることができたり、トレハロース自体に保湿効果があることから化粧品や入浴剤などにも使われることが多々あるんです!
また、同じ糖でも砂糖と比べるとトレハロースの方が血糖値の上昇が緩やかになります。
それに加えインスリンの分泌を低く抑えることができることから、すい臓に掛かる負担も少なくしてくれ糖尿病を予防する効果があるとされています。
トレハロースのデメリット
- 「クロストリジウム-ディフィシル」という感染症のリスクが上がる
トレハロースにはとある感染症と大きく関係しているということが報告されています。
それが、「クロストリジウム-ディフィシル」というあまり危機馴染みの無い感染症です。
これは腸内の細菌のバランスが崩れることによって引き起こされる感染症で、この感染症を発症すると下痢や腸炎を引き起こしてしまう危険性があるのです。
トレハロースを口にしたからと言って必ずこの感染症を発症するわけではありませんが、こういったリスクも持ち合わせているということは理解しておいた方がいいかもしれませんね。
トレハロースを使う場合の注意点
先ほどトレハロースは砂糖の45%ほどの甘味しかないとご紹介しましたが、その割りにカロリーの値はふたつともそれほど変わりません。
なので、トレハロースの甘味で満足できないからと言ってたくさん摂取してしまうとカロリー過多になってしまう危険性があります。
トレハロースには日持ちさせることや食感を良くさせるといった様々な効果がありますが、甘さを重視したいのであれば砂糖を使った方がいいかもしれませんね。
【まとめ】トレハロースは天然由来の体に良い糖だった!
これまでトレハロースが含まれていると聴くとなんとなくマイナスなイメージを持っていたあなたも、今回この記事を読んでそんなイメージも払拭されたのではないでしょうか。
・トレハロースは穀物やキノコ類から作られた、天然由来の糖なので体に悪い影響は無い!
・トレハロースのメリットは甘さを出すだけではなく、食品を日持ちさせたり食感を良くさせる効果があるという点
・トレハロースのデメリットは腸内環境のバランスを崩す感染症を発症するリスクが少なからずあるということ
・トレハロースは砂糖と比べると甘さが半分以下だがカロリーはさほど変わらないので摂取のし過ぎに注意が必要
自宅でお菓子作りをする際なんかにも、砂糖ではなくトレハロースを使ってみてもいいかもしれませんね!